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脈々と受け継がれる金継ぎ文化
金継ぎをご存知だろうか。
欠けたり割れたりした器を修復する日本の伝統技術である。
具体的には器を漆(うるし)で接着し、金などの金属で装飾しながら修復するものだ。
その歴史は古く(諸説あるが)室町時代から始まったといわれている。
傷ついたものを隠さず、個性として鑑賞する。
不完全なものをよしとし、そこに美しさを見出す日本独自の美意識、つまりわびさびである。
この"傷を芸術に変える"という発想は、海外からも評価されはじめ、世界的ギターメーカーのフェンダーは金継ぎをモチーフとしたギターを発表した。
日本独自の美意識がじわりと浸透している。
実は身近で体験できる金継ぎ
金継ぎの敷居を下げ、広めようとする企業がある。金継ぎキット「TSUGUKIT(つぐキット)」を販売するkNotPerfect(ノットパーフェクト)株式会社だ。
金継ぎ教室でお免状を取得した代表の俣野由季さんが、30年以上漆芸に携わる柴田克哉氏の監修のもと、初心者や外国人でも使いやすい金継ぎキットとして制作されたものだ。
内容は生漆、筆、サンドペーパー、金粉など、金継ぎを始める上で必要最低限のものが一通り揃っている。
作業の手順書やyoutubeでの動画解説も用意し、初心者でも自宅で始められる手はずを整えている。
手順書を見ると作業工程が日本語と英語で紹介されている。
完成までは2週間弱を要する。
壊れる前より価値あるモノに
同社代表の俣野由季さんは金継ぎの魅力をこう語る。
「継ぎ目の傷を隠さずに、金粉や銀粉で装飾してあえて生かすことで、壊れる前より芸術的でより価値あるモノに生まれ変わるのが素晴らしいところです」
「これにより、壊れたことも歴史として残し、新たなお気に入りとして、大切なモノを長く使っていくことができます」
金継ぎキット「TSUGUKIT(つぐキット)」はamazonでも購入可能だ。11月27日からのセールでは通常価格9980円のところ7485円で販売されている。
金継ぎにはモノを直すだけでなく、心を癒すヒーリング効果もあると言われている。
おうち時間を充実させるひとつの手段として始めてみてはいかがだろうか。
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