西日本の人しか知らない「金ちゃんヌードル」を初めて食べてみた

    普通に美味かったけどさ。

    Hiroshi Ishii / BuzzFeed

    出会いは思いがけないところに潜んでいると言いますが、街角のドン・キホーテも例外ではありません。

    レトロな面構えに目を奪われ、気づけば買い物カゴに放り込んでいました。初対面なのに遠い昔に会ったことがあるような気がして、それを確かめたくて。

    Hiroshi Ishii / BuzzFeed

    聞けば徳島発の商品で、西日本ではソウルフードの位置付けの金ちゃんヌードル。同僚いわく、皆がこれを食べて育つのだとか。

    そうか、関東、東北にとってのペヤングというわけか。

    初めての金ちゃんヌードル

    Hiroshi Ishii / BuzzFeed

    丁寧にフタを開けたら、閉じ込められた2つの小袋(かやくとスープ)を取り出します。金ちゃんヌードルを知るということは、この小袋(かやくとスープ)をそっと置くことから始まる、長年の経験からそうすべきだと思えたのです。

    Hiroshi Ishii / BuzzFeed

    指先に神経を集中し、小袋(かやくとスープ)の中身を丁寧に移します。

    それいけ!と飛び出した具材を眺め、「ヨシヨシ」と心の中で小さく呟きました。並々と熱湯を注ぎ、シュワシュワと小さく音を立てるソレを眺め、また、「ヨシヨシ」と心の中で呟きました。

    Hiroshi Ishii / BuzzFeed

    お湯を入れたらあわてず、じっくりと3分待つことが定石。金ちゃんヌードルも例外ではありません。1分でもダメ、4分でもダメなのです。

    Hiroshi Ishii / BuzzFeed

    ふわりと漂う海の香り。

    胸の奥の方から込み上げてくる何かを抑え、割り箸を手に取り顔を近づけます。ズルリズルリと麺をすすり、あぁなるほどな、と。

    Hiroshi Ishii / BuzzFeed

    きみが海の香りの正体?

    可もなく不可もなく、ただ普通に、美味しい。

    Hiroshi Ishii / BuzzFeed

    おそらく僕は二度と金ちゃんヌードルを買うことはありません。東北で生まれ育った僕に、金ちゃんヌードルは必要なかったのです。

    金ちゃんヌードルとはきっと、西日本民の心の拠り所なのでしょう。金ちゃんヌードルを食べると懐かしい思い出が蘇る。あの日の茶の間、買い食いした店先、初恋のあの子…遠い記憶を鮮明に蘇らせてくれる装置、それが金ちゃんヌードルなのです。

    Hiroshi Ishii / BuzzFeed

    持っても熱くないよう二重構造になっている金ちゃんヌードル。優しい。これをみて旧ペヤング思い出し、ノスタルジーに浸ってしまいました。