同僚に無理やり盆栽を買わされた話

    もともと興味なかったんですけどね。

    うちの会社には盆栽マニアの同僚がいる。

    自宅ベランダでたくさんの盆栽を育てているらしい。

    彼のInstagramは盆栽専用。それは見事な映えっぷりである。

    それもそのはず、撮影ブースを自作するこだわりよう。

    そんな彼からお誘いがきた。

    僕は「いいっすね!」と返したものの、ほとぼりが冷めるのをまった。

    あまり興味がなかったからだ。

    それから二ヶ月後、またアプローチが。

    連れて来られたのがこちら。

    入ってみるとそこは盆栽ワールド。大小様々な盆栽や、

    陶器や、

    専用グッズがところ狭しと並んでいる。

    この日は秋晴れ、絶好の盆栽日和。

    セミの声を聞きながら優雅に舞うトンボを眺める。

    こんな幸せもあるんだなぁ…と思えてきた。

    あ、これ磯野家の庭にありそう。

    実は手頃なものも。

    ………ちょっと可愛いかも。

    おやおや、これはりんごかな?

    楓はかすかに色づき始めている。

    紅葉と楓の違いを指で表現している図。

    「この根元からのカーブがいいんですよ」などと言ってる。

    楽しそうに語る彼にほだされ、こちらも気分があがってきた。

    しかし、そんな盆栽マニアの彼。

    この日が最終出社日だった。

    最終出社日に盆栽イベントに来るなんて、どうかしている。

    そんな彼に勧められたのがこの『黒松』。

    僕はこの盆栽を購入し、「シュート」と名付けた。

    盆栽知識ゼロだった僕がシュートを育てている。

    半日陰や日陰の風通しの良い場所に置いている。

    表土が乾いたらたっぷりと水を与えている。

    冬は寒風や霜に気をつけよう。陽だまりに置いて、水は3日に1度あげよう。

    時が来たら芽切りして、おしゃれな鉢に植え替えてあげよう。春のシュートが楽しみだなぁ。

    どうでもいいけど、iPhone Xsの写真はキレイだ。