身近なあの絵本も 実は“ジブリ化されかけていた”意外な作品たち

    9月には新作が公開!

    9月、スタジオジブリから新作が公開

    スタジオジブリ最新作「レッドタートル ある島の物語」が9月17日に公開されます。

    今回は、短編アニメで米アカデミー賞の受賞歴もあるマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督の長編初監督作品。

    先日、カンヌ国際映画祭への出品も決定しました。





    これまで多くの名作を世に送り出してきたスタジオジブリですが….

    宮崎駿監督が「ジブリ化したい」と思ったにもかかわらず、実現しなかった作品もあるそう。





    絵本「ぐりとぐら」は、ジブリ化が検討されていた。

    言わずと知れた名作絵本「ぐりとぐら」。

    なんと宮崎駿監督は「ぐりとぐら」をジブリ化しようと考えたと言います。

    実は『ぐりとぐら』の映画化を考えたことがあります。演出家を募り、コンテを出させ、おもしろそうな人間に信頼できるアニメーターをつけ、準備班まで作った。結局うまくいかなかったんですが。

    作者の中川李枝子さんは、映画「となりのトトロ」の主題歌「さんぽ」の作詞も担当しました。


    この絵本がなければポニョはいなかった?「いやいやえん」

    「いやいやえん」も作者は中川李枝子さん。

    保育園に通う、いたずら好きの男の子が主人公です。









    この「いやいやえん」もアニメ化が検討されたと語られています。

    「いやいやえん」は、学生のときに読んでいて、これをアニメーションにしたいと思いました。

    しかし中川李枝子さんは断り、映画化されることはありませんでした。

    この企画が発展して「崖の上のポニョ」になったとされています。

    もともと宮崎監督は、「いやいやえん」に衝撃を受けたことで、中川に映画化を打診。断られたことにより、その企画が発展して『崖の上のポニョ』になった


    ギリギリのところで実現ならず「長くつ下のピッピ」

    作者はスウェーデンの児童文学作家、アストリッド・リンドグレーン。

    「あしながおじさん」にヒントを得て作られた物語です。








    この「長くつ下のピッピ」は、宮崎駿監督のその後の作品にも影響を与えていると言われています。

    ピッピがカシの大木にかけたブランコに乗って町を見下ろす場面は、3氏が関わった「アルプスの少女ハイジ」のオープニングになった。「魔女の宅急便」のコリコの町は、ピッピのために取材で訪れたスウェーデンの町を参考にした

    アニメ化は原作者の許可が得られず中止に。










    2014年には、実現を果たせなかったシナリオ案などを公開し、「幻の『長くつ下のピッピ』」が出版されました。

    「幻の『長くつ下のピッピ』」の紹介ページでは、当時の状況が詳しく説明されています。

    宮崎氏はスウェーデンでのロケハンもふまえてピッピの世界観を伝える「イメージボード」を描きおこしました。しかし、原作者の許諾を得られず「ピッピ」は制作中止に。3人(制作者)の手元にはたくさんの絵や文章が残りました。


    【ちなみに】その後、息子の宮崎吾朗監督が「長くつ下のピッピ」作者の別作品をアニメ化

    宮崎吾朗監督のアニメ「山賊の娘ローニャ」も作者は同じ。










    宮崎駿監督の際はアニメ化に至りませんでしたが、息子である宮崎吾朗監督監督の手でアニメ化を実現。

    2016年4月5日、フランスで「国際エミー賞」子どもアニメーション部門の最優秀作品賞に選ばれました

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