Twitter APIの有料化に伴い、Twitter連携ツール「リツイート直後のツイートを表示するやつ」がサービス終了を発表しました。
4月4日11時現在、サイトにアクセスしてもサービスは利用できない状態となっています。
「大変お世話になりました」利用者から惜しむ声
「リツイート直後のツイートを表示するやつ」は、その名の通り「特定のツイートがRTされた後、RTした人がどんなことをつぶやいたか」を拾って表示できるというもの。
リプライや引用RTといった通常の通知では拾えない、隠れたコメントや感想も拾うことができるため、いわゆる“ツイ廃”層を中心に長らく重宝されていたツールでした。
サイトのお知らせによれば、終了理由は「Twitter社によってアプリがサスペンド(停止)されたため」とのこと。作者のJZ5さん(@jz5)はもともと、Twitter APIの有料化で今後はサービス継続が困難になるとツイートしていましたが、API有料化のタイミングではなく、なぜか移行期間中に突然アクセスが禁止されたようです。
API有料化の詳細が発表されたときのツイート
サービス終了を受け、Twitter上では「リツイート直後のツイート」がトレンドワードに。これまで使っていたユーザーからは「大変お世話になりました」「皆さまのお声をお聞きするツールが…。ワァ…」など、感謝や悲しみの声が溢れる形となりました。
今回のサービス終了について、JZ5さんにお聞きしました
――どのような経緯でサービスが止まっているのに気付きましたか。
フォロワーのツイートで初めて気付きました。予告されていたTwitter APIの変更ではなく、開発者サイトを確認すると、Twitterアプリがポリシー違反のためsuspendされていました(※アプリの内容は長年変更していません)。
――今後サービスを継続できる可能性はありますか?
Twitter社が方針を変更しない限り、難しいです。新しいTwitter APIのFree、Basicプランでは、Freeは書き込みのみ、Basicは制限的に数人~十数人程度が利用できるサービスしか提供できず、継続が困難です。Enterpriseプランは月額500万円ともうわさされており、検討していません。
もし新しいAPIプランが提供され、サービス再開が可能になれば考えます。
――Twitter社のAPI有料化施策についてどのように感じていますか。
多くのアクセスがあることを考えると、APIの無料利用を制限したい気持ちは理解できます。
ただ、ポリシー変更(サードパーティークライアントに関する話)や、今回のようにいくつかのTwitterアプリがAPI変更前にsuspendされていることを見ると、実質的に締め出しで、有料プランは言い訳にすぎないように感じます。あるいは、実態を理解していないのかもしれません。
優良なBOTを残すという話もありますが、優良なBOTは消え、スパムBOTは残ると思います。Twitter APIが新プランに移行した際、どのような変化が起こるか気になります。
――サービス終了を惜しむ声が多くあがっていますが、どのように感じましたか。
これまで、ありがとうございました。今回のサービス終了で、恐らく初めてトレンド入りしたと思いますw 長期間続くサービスをまた何か考えたいです。
他の連携サービスも続々停止へ
また、同じくJZ5さんが運営していたツール「timg」も併せてサービス終了に。他にも「TwiGaTen」や「ひすったー」「Twtimez」といったのメジャーなTwitter連携ツールも続々サービス終了を発表しています。
もちろんまだ生き残っているツールも多くありますが、今後もTwitter APIの有料化をめぐってユーザーや開発者の混乱は続くことになりそうです。
【4月4日14時追記】
サイトに「猫を見る」リンクが追加され、JZ5さんのかわいい猫ちゃんツイートが見られるようになりました。