内容に多数の誤りが含まれるとして、一部で物議をかもしていた書籍『ゲームの歴史』(講談社)が、3月20日までにAmazon Kindleストアから消えていたことが分かりました。
Amazon以外の電子書籍ストアではまだ取り扱っているようですが、詳細な販売状況については現在、講談社に問い合わせ中です。
ゲームの歴史(第1巻)
当時の関係者からも「間違いだらけ」と相次いで指摘
同書は昨年(2022年)11月に発売されたもので、著者は『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』の岩崎夏海氏と、『映画を早送りで観る人たち』で知られる稲田豊史氏。全3巻構成で、コンピュータゲームの誕生から現在に至るまでの「歴史」を、両著者の視点から網羅・考察するという内容でした。
しかし2023年に入って、その内容がゲーム業界人の目にとまりはじめると、続々と「間違いだらけ」「ツッコミどころが多すぎる」などの指摘が寄せられる形に。当時の関係者も次々と「自分が見てきた事実と違う」といった声をあげ、共著者である岩崎夏海氏もTwitterアカウントを削除するなど炎上状態となっていました。
Kindle版は現在、購入不可能に(3月20日時点)
こうした流れを受けて、講談社 青い鳥文庫のサイトでは3月17日に「書籍『ゲームの歴史』全3巻(2022年11月刊)について」とのお知らせを掲載。「事実誤認があるのでは」との指摘が複数あったことを受け、「現在、編集部と著者で全体の確認作業を行っております」とのコメントを発表していました。
続報については、講談社から回答があり次第追記する予定です。
【3月20日20時40分追記】
楽天Kobo電子書籍ストアでも取り扱いを終了していました。