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東京ヴェルディがゲームプレイヤーと選手契約 狙いは?

Jリーグでは初の試み。その狙いは。

東京ヴェルディ1969が、ゲームプレイヤーを“所属選手”として抱えるeスポーツ部門を立ち上げた。

サッカーとゲームの接点はどこにあるのか? 今後の展開は? BuzzFeed Newsはクラブチームとしての狙いを担当者に聞いた。

米国で行われたeスポーツ大会「ELEAGUE」(2016年6月)
Daniel Shirey / Getty Images

米国で行われたeスポーツ大会「ELEAGUE」(2016年6月)

eスポーツとは、ビデオゲームの対戦をスポーツ競技として捉えた名称。世界的に人気は拡大しており、プレイヤーが増えている注目の分野だ。

すでに米国や韓国にはプロリーグがあり、年間1億円以上を稼ぐトッププロも存在している。

「海外も含め、より広く東京ヴェルディの名前を知ってもらいたい。新たなファンやスポンサーの獲得につながれば」

東京ヴェルディの担当者、森太郎さんは、設立の意図をこう話す。

新たな競技としての期待

立ち上げのきっかけは、11月に開幕する「日本eスポーツリーグ」の主催者から出場チームの1つとして参加の打診があったことだった。

サッカー以外にも、バレーボールやトライアスロンのチームも抱え、総合型スポーツクラブを目指す東京ヴェルディ。競技の1つとして、eスポーツには以前から注目していたという。

日本ではまだ発展途上だが、海外大会は多数行われており、アジアでは中韓などですでに人気が高い。

既存のスポーツジャンルを超え、海を越え、より広い層のファンにリーチできるのではないかという。

サッカーチームがeスポーツ部門を持つのは、Jリーグに所属するクラブチームとしては初の試みだが、海外での前例はいくつかある。

マンチェスター・シティやシャルケ、バレンシアなどのトップクラブも独立部門を持って活動し、ゲームファンにも親しまれている。

ゲーマーとサッカーの距離

森さんは、東京ヴェルディがeスポーツチームを運営する上で「万単位の人が集まる場所がすでにあること」が大きなメリットの1つと捉えている。

スタジアムという場所、そしてサッカーの試合を出発点に、サッカーファンがeスポーツに触れ、ゲームのファンが会場に足を運ぼうと思えるような、相乗効果がある施策を検討できればという。

「サッカーゲームをプレイしている人に聞くと、ゲーム内の戦略の参考にすべく、スタジアムへ実際の試合の観戦に行くこともあるようです」

「これまでサポーターとしてリーチできなかった層でも、親近感を感じている人は多いはず。ゲーマーとサッカーの距離は案外近い。もっと距離を縮めていきたい」

「僕たちの選手」を育てたい

まずは国内リーグ出場に照準を合わせ、「FIFA17」のプレイヤーを公募を行った。

FIFA17
Electronic Arts / Via amazon.co.jp

FIFA17

「メディアに取り上げられた数も含め、想像以上の反響」があり、23日までの約2週間で40〜50人の応募を集めた。今後さらに審査を経て、所属選手を選抜する。

今後、同リーグが開催する部門に合わせ、シューティングゲーム、格闘ゲームでも順次選手を募っていく。最終的には7〜8人程度のチームを編成予定だ。

雇用形態は各選手と相談して決めていくが、サッカー選手と似た年俸制のプロ契約の可能性もあるという。

緑のユニフォームの東京ヴェルディ(Jリーグキックオフカンファレンス、2014年2月)
Atsushi Tomura / Getty Images

緑のユニフォームの東京ヴェルディ(Jリーグキックオフカンファレンス、2014年2月)

「特定のプレイヤーを東京ヴェルディの名でスポンサードするのではなく、クラブチームを自ら立ち上げたのは、チームとして成長していきたいから」

「ヴェルディファミリーの一員としてサポーターの皆さんに応援してもらえる『僕たちの選手』を育てたい」

デビュー戦は11月。Jリーグチームのユニフォームと同じく、コンドルのエンブレムの入った緑のユニフォームをまとって試合に臨む。

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Haruna Yamazakiに連絡する メールアドレス:haruna.yamazaki@buzzfeed.com.

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