スリムクラブも“闇営業”で謹慎処分 吉本興業「十分にカバーしきれない面があった」

    反社会的勢力と関わる“闇営業“が相次いで発覚。社としてコンプライアンス体制の再構築に取り組む「決意表明」も公表した。

    吉本興業は6月27日、漫才コンビ「スリムクラブ」の真栄田賢さん、内間政成さんの2人を無期限謹慎処分とすると発表した。反社会的勢力が参加するパーティに参加し、金銭を受け取る“闇営業”をしていたことが発覚したという。

    スリムクラブの2人は、3年ほど前に当該パーティに参加。他社の所属芸人を通じ、飲食店オーナーの誕生日パーティでの演芸提供を依頼され、一定の金銭を受け取ったという。

    本人たちに認識はなかったものの、反社会的勢力が参加していた会合だったと、吉本興業が判断した。

    「十分にカバーしきれない面があったことは否めず」

    同社は24日、同種の“闇営業”への参加を理由に、雨上がり決死隊・宮迫博之さんやロンドンブーツ1号2号・田村亮さんなど11人の謹慎処分を発表したばかり。

    反社会的勢力と関わる“闇営業“が相次いで発覚している実態を受け、「決意表明」とするプレスリリースを27日、公表した

    「この度の件を受け、社員・タレントが一丸となってコンプライアンス遵守の再徹底を図ります。グループ全体としてベストのコンプライアンス体制を再構築し、確実に遵守してまいることは言うまでもありません」

    「これまでの弊社におけるコンプライアンスへの取組みや方法では十分にカバーしきれない面があったことは否めず、弊社はこの点を認め、真摯に向き合い反省します」

    改めて所属タレントに対するヒアリングを実施し、コンプライアンス体制の再構築と強化、そして新たに不祥事が判明した場合は速やかに公表することを明確にした。

    「長い芸能の歴史において反社会的勢力との関係が取りざたされたことは事実であり、このことは過去の当社においても例外ではなかったものと考えます」

    「現在の吉本興業においては、あらゆる反社会的勢力との関係は一切有しておらず、今後も一切の関わりをもたないことを固く誓約・宣言いたします」

    「スリムクラブ」2人のコメントは以下の通り。

    真栄田賢

    ファンの皆様、そして、僕と関係のある人たち全員に申し訳ない気持ちでいっぱいです。申し訳ございません。認識が甘く、このような形になってしまった事は、大変心苦しいです。謹慎して、その間に自分と向き合って、少しでも人の役に立てるよう頑張ります。この度は、誠に申し訳ございませんでした。

    内間政成

    この度は、自分の認識の甘さが原因で、軽率な行動をとってしまい、誠に申し訳ございませんでした。この謹慎で自分と向き合い、自分の生き方を堂々と話せる人間になりたいと思います。本当に申し訳ございませんでした。