2019年9月11日。将棋界を揺るがす大激震の報があったのは、お昼前のことでした。
「…タピオカ?」
関西将棋会館で対局中の藤井猛九段が昼食に「タピオカミルクティー」を注文した、という大ニュースです。
慌てて名人戦棋譜速報を見ると、確かにそこには「昼食の注文は、藤井がかも汁ざるそば、タピオカミルクティー(いずれも小雀弥)」の文字が。
革新的な戦法「藤井システム」の発案者として知られる実力者でありながら、温かい人柄や軽快なトークでファンに愛されている藤井九段。その独創性が、盤上を飛び出し昼食注文にも発揮されたようです。
プロ棋士が対局中にタピる日が来るとは想像もしていませんでした。これが…タピオカブーム…!!!
驚きの“新手”に、ファンも同業の棋士たちも大盛り上がり。
片上大輔七段「えっ」
勝又清和六段「藤井猛御大がタピっててびっくり」
漫画『将棋めし』作者・松本渚さん「本当にタピオカが将棋めしとなる日が来るとは…」
「これが進化し続ける藤井システムの世界…」
「タピオカミルクティーは高カロリーを一瞬で摂取できるからエネルギーチャージとして優秀うえに腹持ちもいい」
「素晴らしい研究だ」
「『猛』は『タピる』って読みますもんねー」
注文先はそばうどん屋さんです
ちなみに、「小雀弥」(こがらや)は大阪市内に8店舗ある、そばやうどん、丼などのお店。関西将棋会館で対局がある際に使われる出前先のうちのひとつです。
Webサイトでは、タピオカは期間限定メニューと紹介されています。
見た目は普通のタピオカドリンクですが、キャッサバ芋の普通のタピオカにうどん粉を練り込み、モチモチにしているそう。飲んでみたい。
「小雀弥 福島店」に取材したところ、タピオカは9月から提供が始まったばかりの新メニュー。将棋会館から注文を受けたのは、もちろん初めてとのことです。最新メニューをいち早く取り入れていく藤井九段、最高ですね……。
期間限定メニューとなっていますがが、現状は終了未定。一般の方も出前注文できます。
店舗・出前問わず、単品での注文は不可。藤井九段と同じ味を楽しみたい方はご注意ください。