• sustainablejp badge

思い出の詰まった「哺乳びん」子どもが大きくなっても捨てにくい…。そんなあなたに知ってほしいこと

関東エリアのアカチャンホンポ10店舗で、哺乳びんの回収がスタート。プラスチック製、ガラス製がともに資源としてリサイクルされます。

赤ちゃんが大きくなると使わなくなる「哺乳びん」。お下がりとして譲るのも衛生的にややためらわれ、捨てるのも微妙に面倒……。

どうすればいいかわからず、なんとなくとってある人も多いかもしれません。

哺乳器(びん、乳首などを含めた一式のこと)の国内シェア85.6%を誇る大手ピジョンは、いらなくなった哺乳器を回収し、資源としてリサイクルする実証実験を始めます。

対象はピジョンの商品のみで、期間は8月25日から11月30日です。

なかなか進まなかったリサイクル

プラスチック製と耐熱ガラス製の2種類がある同社の哺乳びん。

プラスチック製のものは細かい素材別に分別して回収する仕組みがなく、耐熱ガラス製は特殊なガラスのため、「資源ごみ」でなく「不燃ごみ」として扱われる――という理由からリサイクルが進んでいないのが現状でした。

期間中は、関東エリアの「アカチャンホンポ」10店舗に回収ボックスを設置。

プラスチックリサイクルのトータルプロデュースをおこなうパンテックとともに、製品の回収と資源リサイクルに取り組みます。

持ち込まれた哺乳びんや乳首などは、ピジョンが回収し、素材ごとに分別したうえでリサイクル工場に発送。工場では、粉砕後に再生原料化します。

プラスチックはプランターやパレット、食品・薬品工場ラインの配管などに再利用され、ガラスは路盤材(舗装道路を作る際に使う素材)などを製造する原料の一部として使われます。

一部の回収品は、将来的に使用済みのプラスチックやガラスを製品に活用することを目指した検証にも用いられます。

赤ちゃんの頃の思い出の詰まった哺乳びん、ゴミとして捨ててしまうのは忍びないけど、リサイクルされると思うとちょっといいかも👶

海外でも実施

同社はこれまでも、中国やシンガポール、フィリピンなどの同様の実証実験をおこなってきました。

シンガポールでは、2019年にリサイクル活動をスタート。

店頭や保育園、コミュニティセンターなどに回収ボックスを設置し、2022年7月末までに4万5000本以上を回収(160ミリの哺乳器換算)しています。

回収ボックスを設置する10店舗は以下の通り

東京都:アリオ葛西店、アリオ亀有店、アリオ北砂店、アリオ西新井店、アルカキット錦糸町店、ららぽーと豊洲店

千葉県:アリオ柏店、テラスモール松戸店、ららぽーと柏の葉店、ららぽーとTOKYO-BAY店