2023年4月13日に発売される、村上春樹さんの新作長編小説のタイトルが『街とその不確かな壁』と発表された。
装画はイラストレーターのタダジュン氏が担当する。
2月1日に新作長編の刊行が発表されたが、タイトルを含む詳細は伏せられていた。
“幻の作品”を連想する人も
1980年に雑誌『文學界』に寄せられた中編『街と、その不確かな壁』と酷似していることがファンのあいだで早速話題を呼んでいる。
同作はその後書籍などに収録されておらず、“幻の作品”として知られている一編だが、今作との関係は明らかにされていない。
今回のタイトル発表に合わせて、簡単な概要も公開されている。
その街に行かなくてはならない。なにがあろうと――〈古い夢〉が奥まった書庫でひもとかれ、呼び覚まされるように、封印された“物語”が深く静かに動きだす。魂を揺さぶる純度100パーセントの村上ワールド。
同作は2017年刊行の『騎士団長殺し』に続く村上さんの6年ぶりの新作長編で、1200枚にわたる書き下ろしとなる。
村上さんの長編小説としては初めて、電子書籍版も同日発売される。