村上春樹の6年ぶり長編、タイトルと表紙がついに公開。“幻の作品”を連想する人も

    村上春樹氏の6年ぶりの長編小説のタイトルが『街とその不確かな壁』と発表された。

    2023年4月13日に発売される、村上春樹さんの新作長編小説のタイトルが『街とその不確かな壁』と発表された。

    装画はイラストレーターのタダジュン氏が担当する。

    2月1日に新作長編の刊行が発表されたが、タイトルを含む詳細は伏せられていた。

    “幻の作品”を連想する人も

    1980年に雑誌『文學界』に寄せられた中編『街と、その不確かな壁』と酷似していることがファンのあいだで早速話題を呼んでいる。

    同作はその後書籍などに収録されておらず、“幻の作品”として知られている一編だが、今作との関係は明らかにされていない。

    村上春樹の新刊、「あれ? なんかこのタイトル聞き覚えがあるな……昔文學界で書いてなかったっけ?」とおもったらやっぱり昔の未収録作だった。リライトなのかな。 『街とその不確かな壁』 https://t.co/0g8ExQvZDW

    Twitter: @uminekozawa

    村上春樹『街とその不確かな壁』楽しみです! むかし文學界に書いたものから読点がとれている感じですが関係はいかに……!? https://t.co/MNsHlc3qDY

    Twitter: @10tombs

    今回のタイトル発表に合わせて、簡単な概要も公開されている。

    その街に行かなくてはならない。なにがあろうと――〈古い夢〉が奥まった書庫でひもとかれ、呼び覚まされるように、封印された“物語”が深く静かに動きだす。魂を揺さぶる純度100パーセントの村上ワールド。

    同作は2017年刊行の『騎士団長殺し』に続く村上さんの6年ぶりの新作長編で、1200枚にわたる書き下ろしとなる。

    村上さんの長編小説としては初めて、電子書籍版も同日発売される。