ももいろクローバーZが「映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~」(4月13日公開)の主題歌&劇中歌を担当する。
1月に有安杏果さんが卒業し、4人体制の“新生ももクロ”になった今の心境は?
10周年を迎える2018年の目標は? メンバー4人に聞いた。
アイドル役で声優挑戦「普段の感じで」
――主題歌だけでなく、ゲスト声優としても参加しています。4人でのアフレコ挑戦にあたって、監督から何かアドバイスはありましたか?
百田夏菜子(以下、百田):「役作りじゃなく、普段の感じそのままで」と言っていただけて安心しました。役どころもアイドルだし、私たちそれぞれに寄せていただいてやりやすかったです。
佐々木彩夏(以下、佐々木):アイドル役だったのもあって、いつものコメント撮りのような感じで自然にアフレコできました。私たちらしさが出たんじゃないかな〜と思います。
百田:4人で並んでアフレコできたのも安心感がありました。劇中のCMソングも歌っているんですが、レコーディングは一人ひとりと言われていてちょっと不安で。
「最初4人で歌ってみようか」とテストで録ったら「いいね、このままやろう」と言っていただいて「やった!」と思いました。ユニゾンは得意なので!
玉井詩織(以下、玉井):そう、ユニゾンはね!(笑)日頃のチームワークがアフレコでも生かせた気がします。
高城れに(以下、高城):監督さんって、もっと厳しいものかとドキドキしていたので全然そんなことなくてよかったです。
玉井:どんな風に思ってたの!
高城:「おいお前ら、全然できてねえじゃねえか! ふざけんな!」みたいな……。
玉井:違ってよかったね(笑)。
「ももクロって一生完成しないんだ」
――主題歌「笑一笑 〜シャオイーシャオ!〜」は4人体制になって初めてのシングルです。体制変更からここまで、激動の3カ月だったのでは?
百田:去年末くらいかな、周りのスタッフさんやファンの方に「ももクロ、完成しているね」「できあがってるね」と言ってもらえることが多かったんですよ。
そんなこと、この10年言われたことがなかったんです。常に未完成で、伸びしろがあるのが私たちだと思っていたから。
そしたら、年が明けてスタート地点に一気に戻っちゃった(笑)。「そっか、ももクロって一生完成しないんだな」って思いました。
それは悪い意味ではなく、進化し続けるということ。見ている人にはそこを面白く感じてもらえればいいなって。
スタートに戻ったからこそできること、やらなきゃいけないことが今目の前にたくさんありますし、ファンの皆さんにも「これから」を一緒に楽しんでほしいです。
ま、世の中生きてりゃ色々あるわな #momoclo
玉井:2月のバレンタインライブが新体制初めてのイベントだったんですけど、歌割りも振り付けもフォーメーションもほぼ全曲やり直しました。
セットリストは同じだけど、ほぼ別物ってくらい。ファンの皆さんも「こんなに変わっていると思わなかった」と驚いていました。
私たちとしても「もう一度ももクロを作り直す」くらいの気持ちで挑戦したのでそう感じていただいてよかったです。
本当にみなさんありがとうございました この前つぶやいた時が上昇して未来がはっきり見えた瞬間でした。この2日間で進む道をなんとなく見せられたかしら。まだ粗削りだけど、これからもよろしく (誤送信) #momoclo
――全曲ゼロから! 想像するだけで大変そうです。
高城:でも、楽しかったな。初心にかえるって言葉では簡単に言うけど、いざやろうと思ってもなかなか難しいから……。
10年目になって、ゼロからひとつのライブを作り上げていく作業ができたのは、楽しかったです。
玉井:うん、一致団結しているな、ってライブ中に思いました。気持ちあらたに頑張ろうとあらためて思えました。
佐々木:ファンの皆さんも飲み込みが早いんですよ。一緒に振り付けする箇所、1番では間違っていても2番ではもうできてる! ってことがたくさんありました。ステージから見てて「すごいな〜」って。
――4人になって絆を感じた瞬間はありましたか?
佐々木:……えっと、おみやげが増えた(笑)。
玉井:それ言うか迷った。めっちゃ増えたよね(笑)。仕事のロケとか、旅行とかのおみやげ。
百田:買っちゃうんだよね、いっぱい。だって、す〜っごい喜んでくれるんですよ! すぐ食べるし、すぐ使うし!
こないだ韓国に行った時にメンバーへのおみやげばっかり選んでいて、マネージャーさんに「まだメンバーに買うの!?」「他に友達いないの?」って言われちゃったよ〜。
玉井:あーりん、韓国のり、怪獣みたいに食べていたよね。すごい勢いで。
百田:メンバーの好みはよくわかっているし、「あ、これ喜びそう」って頭に浮かんじゃうんだよね。だから目についたら何個も買っちゃう。
佐々木:というわけで、おみやげで絆を深めています(笑)。
ゼロからのスタートと東京ドーム
――あらためて、ももクロとしての10年を振り返ってどうですか?
高城:え〜……年とった!(笑)
玉井:最初の頃の写真見ると、本当に子どもでびっくりするよね。
高城:7年目くらいに「ももいろパンチ」(2009年、インディーズデビューシングル)や「あの空に向かって」(2008年、初お披露目で披露した曲)の衣装を着た時につんつるてんになっていて笑っちゃった。
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「ももいろパンチ」MV
佐々木:考えてみると「何周年」って、今までほとんど祝ったことないよね?
2周年まではライブやっていた気がするけど、3年目くらいから早くも疎かになりだした(笑)。こんなに意識しているの、今回の10周年が初めてかも。
百田:そもそも始めた頃は10年やるなんて思ってなかったもんね……不思議な感じ。
振り返ってみるといろいろあったし、それだけやってきたなぁと思えるし、すごいスピードで過ぎていった、とはあまり思わないです。
――アニバーサリーイヤーの目標はありますか?
玉井:一番近くに見えている目標は、5月の東京ドームライブ2デイズですね。
4人になってから一番大きな会場だし、グループとしても単独で東京ドームに出演するのは初めてなので。
成功させて「10周年で終わりじゃないよ」「まだ続くよ」と伝えたいです。ファンのみなさんにこれからもついてきてもらえるようなパフォーマンスをしたいです。
百田:私たちもゼロからやっていく気持ち。これまでももクロのライブに来たことがない人にも足を運んでもらえるといいな! と思っています。
――では、新生ももクロのライブに行ってみようかな? という方に楽しみ方を教えてください。
佐々木:初めての方はサイリウムを一緒に振ってほしい! 一緒に参加している、ライブを作っている気持ちを味わってもらえると思います。
ももクロのライブはペンライトの光も演出のひとつと言えるくらい。私たちも本当に元気づけられます。
推し色が決まってなくても大丈夫! 恥ずかしがらずにぜひ。
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「ももクロ春の一大事2017 in 富士見市」
高城:はじめと終わりに「ももいろクローバーZ!」とみんなで言うところがあるので大きな声で叫んでください!
百田:曲をなんとなく知っていると「あの曲だ!」ってなれて楽しいと思います。ベストアルバムも5月に出るしね。私たちも忘れてる曲があるかも。
玉井:会場の空気だけでテンション上がるよね。あれだけの一体感は非日常なので日頃のストレスを忘れて楽しんでほしいです。
百田:うんうん、一言で言うとお祭みたいな楽しさ。ももクロのことをあまり知らなくても、お祭が好きな人だったら絶対楽しいと思います。
テーマパークに来る気分で遊びに来てください!