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ハロウィン仮装、年々エロくなってる…? トレンドを聞いてみた

今年のトレンドは「露出」だって。

この数年ですっかり季節イベントの定番になったハロウィン。仮想した人で大混雑する渋谷センター街の喧騒、毎年テレビで見ますよね。

気付いたらこんなに市民権を得ていたけど、一体いつからこんなことに……? 私が子どもの頃にはなかった文化なんですが!

そんな疑問を解消すべく、10月に入り大忙しのコスプレ衣装メーカーを直撃。実際、どのくらい盛り上がってるの?

“ハロウィン元年”はいつ?

「はっきり意識したのは3〜4年ほど前ですね。テレビを中心にメディアが大きく取り上げるようになって、一気に注文が増えた印象です」

「A&T Collection」などのブランドを手がけるコスプレ衣装メーカーiPartyTimeの久保田明美代表はBuzzFeed Newsの取材にこう話します。

それまでコスプレ衣装の売り上げが最も多いのは、クリスマスや忘年会のある年末でしたが、今はハロウィンが1位。本格的に市場が立ち上がってから数年ですが、すでにコスプレ需要のトップに躍り出ています。

日本全体で見ても、2016年のハロウィンの推定市場規模は前年比10%増の1345億円(日本記念日協会調べ)。

バレンタインを超え、クリスマスに次ぐ2番目の大きさになっています。

同社のECサイトの売り上げを見ると、10月半ば時点で前年の同時期と比べて売り上げは25%増を記録。「市場拡大はまだまだ続いている」と実感を話します。

「ハロウィンは一度じゃない」

当初は東京を中心とした都市部が中心でしたが、みるみる全国に広がり、男女比も半々くらい。

コスチュームの注文者は、通年で見ると男性が多いですが、ハロウィンに限っては女性、特に20歳前後の若者層の購入が多いと言います。

「ハロウィンの盛り上がりは一度でないのが特徴です。10月はハロウィン月間、週末はずっとパーティー、という人も。毎週違うコスプレを着られるように一度に何着もそろえる人も少なくないですね」

「サンタと違ってハロウィン仮装は毎年違うテーマに変えるのが普通。そもそも、クリスマスのパーティーはそう何度もやらないじゃないですか。なので、比較すると1人あたりの購入数や単価が増えやすい傾向にあるんです」

「友達とおそろいで合わせるのか、まとめ買いも多いです。同じアリスのワンピースを5着! なども珍しくありません」

毎年変わるトレンド

「売れ筋は変わりますね……何が当たるか、フタを開けてみないと本当に分からない。えっこれが!? と驚くことばかりです」

初期に圧倒的な人気があったのは「アリス」。露出が控えめなワンピースで、デザインもかわいく挑戦しやすかったのか、数千着単位で売れたそう。

次にブームがきたのがゾンビもの。制服やメイド服、ナース服に血のりが飛んだデザインの人気が急上昇しました。

昨年の流行は、「ウォーリーをさがせ!」風の赤と白のボーダー服、マリオ、ミニオンズなどのキャラクター。

こう見ると、年単位でトレンドが移り変わっているのが分かります。

「去年当たったから来年はここを強化しよう! と新商品を準備するとだいたい外れる(笑)。流行る理由もよく分かってないんですよね……。雑誌やSNSで有名人がやっていたのを見て、などでしょうか」

ハロウィンの時期だけ、特に売れる衣装もあります。

ロング丈のメイド服や、迷彩柄のスポーティーなセットアップは、通常時に売れるのは月に数枚程度。このシーズンだけは数百枚単位で出荷するそうです。

「洋服に近く、普段からコスプレしない人も着やすいのかもしれません」

「アニメや漫画のファンによるコスプレとも、親密なシーンで男女で楽しむコスプレとも違う『ハロウィンの仮装』を楽しむ層の広がりを感じます」

激しくなる露出!

2016年注目のキーワードは「露出」。えっ、10月の終わりなのに?

ハロウィンが日本で最も盛り上がる場所の1つ、渋谷ではこの数年でどんどん肌の露出が激しくなっている実感があると、商品企画を束ねる制作ディレクターの村上翔一郎さんは話します。

「そろそろハロウィン自体が定番イベントになってきて『普通のものは飽きた』『毎年同じじゃ嫌だ』『もっとチャレンジしたい』という意識が出てきている気がします」

「年々周りの雰囲気に押されて少しずつセクシーになっているような……抵抗がなくなっているというか……」

そんなトレンドを踏まえて生まれた今年の新機軸は、なんと水着タイプ。

アリスや白雪姫、赤ずきんなど定番のコスチュームをビキニにアレンジした商品です。

水着スタイルのアイデアが生まれたきっかけは、露出の多い衣装の売り上げが増えていることに加え、濡れても大丈夫な素材に需要があると考えたから。

確かに、ハロウィンのパーティーにはお酒はつきもの。クラブやカラオケでも、うっかりこぼしてしまってもOK、というのは、人によってはかなり大きな加点ポイントになる気がします。

今までなかったシリーズとして実験的に投入したものの、予想以上に予約が殺到。入荷する度に即売り切れてしまう人気商品になっています。

仮装も“リアルタイム”化?

ハロウィン仮装のトレンドは「まったく予想できません!」と笑いつつ、コスプレ衣装全体の大きな流れとしては、時事的なニュースに合わせて売れる傾向が出てきていると言います。

例えば、この夏よく売れた衣装の1つが、ビーチバレーや陸上の女子選手のユニフォーム風のもの。「確実に、オリンピックの影響ですよね」(久保田代表)。

夏は水着、冬はサンタ、など季節ごとの変動ではなく、リアルタイムに行われているイベントや出来事が、即座に注文数に反映するようになったのはここ1〜2年で生まれてきた流れだそう。

ハロウィンでも、そんな“リアルタイム仮装”が増えていくかもしれません。

Haruna Yamazakiに連絡する メールアドレス:haruna.yamazaki@buzzfeed.com.

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