「クリームソーダの盛り付けを変えただけで前年比500%」。同じ中身でも見た目だけでこんなに違う! と一目でわかるツイートが話題です。
この2つ、中身は同じクリームソーダ。上の純喫茶風もかわいいですが、確かに下の方が今っぽく素敵に見えます。写真取りたくなる!
見た目の美しさは売上にも直結。2018年12月にデザイン変更後、注文数は5倍になったそうです。この投稿をした「うのまち珈琲店」のオダツトムさんに詳しくお話を聞きました。
「映える」ために大事なこと
――盛り付けだけでこんなに変わるんだ! と驚きました。変更する上で意識した点は?
まだポイントを言語化できていませんが「なぜかAよりBのほうが素敵に見える」要素を試行錯誤して突き詰めていきました。
とはいえ、飲食店なので現場のオペレーションが最優先。
①注文が入ってから提供までのスピード、②どのスタッフが作っても同じように出来ることの2点を重視しており、どれだけ素敵な盛り付けでも泣く泣く不採用にすることもあります。その上で、SNSでシェアしていただけけるような見た目を心がけました。
――ツイートでは注文数について触れていましたか、SNSでのシェア数も増えましたか?
元々お店のことはSNSで多くシェアしていただいていましたが、ほとんどがパフェについてでした。クリームソーダの投稿数は、盛り付け変更後に爆発的に増えたと感じています。
――食べ物のデザイン、見栄えの大切さをオダさんはどう考えていますか? 試行錯誤する中で実感したことや発見したことがあれば教えてください。
SNS以前はお店側の発信するイメージが全てでしたが、今はシェアのされ方によって大きくイメージが左右される時代。素敵にシェアしていただくための要素のひとつとして、商品の見た目は重要になっていると考えています。
アーティスティックに作られるものは、アイデアとアートセンスの勝負だと思いますが、店舗の現場においては出来る事と出来ない事を明確に分けて考えなくてはならないと思っています。
もちろん味だけで勝負!という無骨なお店もかっこいいですし、個人的には大好きです。それぞれのビジネスのスタンスで最適な商品を提供していくことが大事だと思います。
元デザインの方がお好きだというご意見もありがとうございます! 色々なメニューについて試行錯誤しており、特に売上が伸びた商品を2例挙げております。 僕も好みのデザインはありますが「こっちの方がうちの客層に響く」という観点での取組結果をシェアさせて頂いてます。