メリーゴーランドでぐるぐる回りながら、温泉。ジェットコースターに乗りながら、温泉。
温泉と遊園地を融合した「湯~園地」の実現を目指す別府市のクラウドファンディングプロジェクトが3月22日、支援総額2000万円を超えました。
7月29〜31日の3日間限定で、市民に長年愛される地元の遊園地「ラクテンチ」にて、このビデオのイメージを実現します。
こんな突飛な案はどうやって生まれたのか。BuzzFeed Newsは、別府市観光課に聞きました。
「やってしまった感でいっぱい」
はじまりは、2016年11月に公開した1本の動画。
世界一の湧出量を誇る大分・別府温泉の魅力をアピールする“遊べる温泉都市構想”のイメージ映像として公開しました。
ビデオの中では、「100万再生を突破したら『湯〜園地』として実現します!」と長野恭紘市長が宣言。
たった3日で無事に(?)達成し「やってしまった感でいっぱい」「公約してしまったからにはやるしかない」とはじまったのがこのクラウドファンディングプロジェクトです。
「大変は大変ですよね……でも、やります」
2月にはじまったクラウドファンディングは、3月22日に2000万円を突破。「温泉メリーゴーランド」「温泉スライダー」「架け橋かけ湯」など6つのアトラクションの設置が決まりました。
別府市観光課によると、クラウドファンディングの出資は全国各地から寄せられているとのこと。実際に遊びたい! という人から、自治体のユニークな取り組みを応援したい人までさまざまです。
「動画に続き、クラウドファンディングでもかなり大きな反響でありがたいです。金額に応じてできることが増えていくので、まだまだ上を目指したいと思います」
地域住民からも「チケット買いました」という応援の声は多く届いており、企業や店舗からコラボ企画も持ち込まれているそうです。
ぶっちゃけ、既存の遊園地でこんなこと、かなり大変な試みなような……?
「まぁ大変は大変……ですよね。でも、やります。できる、と思います。細かいことは『ラクテンチ』さんとこれから詰めていくところです」
「湯〜園地」に先立ち、4月2日には「湯・ぶっかけまつり」を開催。その名の通り、30トンの温泉を準備し、ぶっかけあうお祭りです。
第1弾「湯・ぶっかけまつり」、第2弾「湯〜園地」に続き、第3弾も「ご期待ください」とのこと。別府市のユニークな温泉施策はこれからも続いていきそうです。
まずは「湯〜園地」がうまくいきますように。夏休みシーズンの3日間、盛り上がりそうですね!