12月12日に連載が始まったあるマンガが、Twitter上で連日大きな話題を呼んでいます。その名も「100日後に死ぬワニ」。
タイトル通り「100日後に死ぬワニ」のいつも通りの日常を描く4コママンガです。記念すべき1日目の結びは「死まであと99日」。一気に不穏になりましたね……。
2日目は、通販で人気のふとんがほしくなったワニ。満面の笑顔で1年後の購入予約をします。ううっ……。
8日目、街で出会った赤ちゃんを笑わせるワニ。何気ない日常も「死まであと○日」とつくと一気に切なく感じます。
「年末は帰ってくんの?」「う〜〜ん…わからん」実家のお母さんからとの何気ないやりとりも泣けてしまう😭帰ろう😭
「『ワニに実家帰って欲しい奴』は自分も実家に帰ろうな」
1月5日、明日から仕事初めの夜は友人に呼び出され……。少しずつワニの交友関係も知っていく私たち読者。
「しょーもない事でこの時間にフットワーク軽く集まれる友達が居るってイイなァ…」
「気づいちゃったよ、ワニの100日の1/4が終わったことに」
日々見守っているとワニに情が生まれてきます。日常4コマなのにこんな気持ちになるなんて新鮮というか衝撃すぎる。
Twitterでもみなさんからさまざまな声が。
「クラウドファンディングでお金集めてなんとか救いたい」
「死ぬまでにできないであろうこと、正直これ以上増えないでほしい…」
「最後まで見届けられると勝手に思い込んでいる自分との二重構造になってるな」
「このツイートをいいねした人間のうち200人近くはこのワニより早く死ぬ」
「何故僕たちはこのワニの待ち受ける運命をとても悲しく感じ、生きて欲しいと強く願うのだろうか」
「みんないつか死ぬ」
作者のきくちゆうきさんにもお話を聞きました。ワニの未来、どうなっちゃうの?
――着想のきっかけは?
生きているということは、いつか死ぬということ。『いつか死ぬ』ということはもしかしたら、今日かもしれないし、50年後かもしれない。
きっとみんな分かっていることなんですが、僕含め、世の中の人みんなあまり意識することなく生きているのではないかなーと思うのです。
自分の「終わり」と、周りの人の「終わり」。
それを意識すると行動や生き方がより良い方向にいくのではないか。そういうものをワニを通して考えるきっかけにでもなればいいな。
……と思ったことがはじまりです。
――多くの反響が寄せられていると思いますが、印象的なものは?
「最終日に作者が自殺する」という意見が結構ありました。それは印象的です。ぼくは死ぬまで生きたいと思っています。
衝撃的なコメントや、過激なコメントもありました。どれもひとつの意見として受け止めていますが、「ワニの為に作者を殺す」はガタっと震えました。
――これから残りの日々を見守っていくのがドキドキします。 一体どうなってしまうのでしょう……?
それぞれの人の未来が分からないように、ワニもどうなるか分かりません🐊 見守ってくださると嬉しいです。