「ついに電気代10万超えた」電気料金の高騰に“悲鳴”続出…「目ん玉飛び出るかと」「思考停止」値上がり状況や節電方法は?

    Twitter上では、高額な電気代の請求に悲鳴を上げる投稿が相次いでいます。なかには10万円以上の請求書の写真を投稿する人も…。電気代はなぜそれほど上昇しているのでしょうか。冬の節電方法についても紹介します。

    「これは…きつい」「見なかった事にしよう…」「恐ろしくて思考停止した」

    寒さが一層厳しくなるなか、高騰する電気代。Twitter上では、高額な請求に悲鳴を上げる投稿が相次いでいる。なかには10万円以上の請求書の写真を投稿する人も。

    1月25日には「電気料金」や「オール電化」といった関連するキーワードもトレンド入りした。

    オール電化で、電気代10万超…

    「ついに電気代10万超えたw」

    北海道帯広市で暮らす男性(40代)はTwitterで、電気料金の請求書の写真とともに、こんな投稿をした。

    男性はオール電化の一軒家で妻と2人暮らし。

    1月分の電気料金の請求書が届くやいなや、妻が「大変だ」と知らせにきたという。

    男性によると、例年、真冬の電気代は6万円程度。

    10万を超す請求を見て、「事前の通知で高くなるとは聞いていたが、いきなり数万円高騰するとはさすがに想定していなかった」と驚いたという。

    北海道はこれからも寒さが続く。「暖房は我慢したくない」と男性。

    今後は、少しでも節電に繋がればと、電球をLEDに変えることを検討しているという。

    おぉ……マジか! 電気代上がるとは聞いてたけど、ここまでとは! ついに電気代10万超えたw ちなみに、北海道住みで夫婦2人暮らしの一軒家(40坪)オール電化です💦 #電気代高すぎる #北海道電力

    Twitter: @mskz555555

    男性が投稿したツイート

    電気代高騰に悲鳴を上げるツイートは、他にも多く投稿されている。

    男性のようにオール電化の住宅に暮らす人の投稿も目立ち、25日午前から「オール電化」がトレンド入りしている。

    恐ろしくて思考停止した😩昨年より節電して消費電力少ないのに…いくら2世帯オール電化と言うても…この金額…💦24000円も値上がりした💦生きていけん……

    東北南部、オール電化戸建て五人家族です。秋に電力会社から値上げのお知らせが来ていたので、今年は床暖をあきらめエアコン生活をしていました。先月は去年の同時期より使用電力量は1/3になりましたが、料金は倍の71000円です。目ん玉飛び出るかと思いました。

    先月すっっっごく節電して、暖房ほぼつけず湯たんぽで乗り切ったけど電気代去年より高かった。

    特に「自由料金」の契約者に打撃

    電気代は実際、どれほど高騰しているのか。

    電気代には、「規制料金」と「自由料金」という2つの料金体系がある。

    規制料金は、電力自由化前から続く料金体系で、燃料費の値上がり分を毎月の電気料金に転嫁できる上限が法的に定められている。一方で、自由料金の多くは上限がなく、燃料費が高騰した場合は電力会社が自由に値上げできる。

    規制料金は、昨秋に転嫁できる上限に達したことで、電気料金はほぼ横ばいで推移している。だが、自由料金は上昇が際立っている状況だ。

    東京電力エナジーパートナーでは、一般家庭の約4割が自由料金で契約しているという。

    同社における過去3年間の1月の電気代(一般家庭の電気使用の平均モデルである260kWh/月で算出)は以下の通り。

    ・規制料金:従量電灯B
    2021年1月 6317円
    2022年1月 7631円
    2023年1月 9126円

    ・自由料金:スタンダードS
    2021年1月 6370円
    2022年1月 7683円
    2023年1月 11222円

    2023年1月は、規制料金で前年比1.19倍、自由料金で前年比1.46倍上昇していることが分かる。

    こうした状況を受け、政府は2月検針分の電気代から、電気会社を通して、家庭向けの電気代1キロワットアワーあたり7円を値引きするとしている。

    しかし、安心はできない。

    東北、北陸電力など大手5社が4月から、東京電力が6月から、規制料金の値上げを国に申請したからだ。申請された値上げ幅は3割から4割に及ぶ。

    したがって、政府の支援によって一旦は電気代の値上がりが落ち着くと見られるが、春以降に規制料金が値上げされれば家庭の負担は増す恐れがある。

    冬の電気代、節約するには?

    電気代値上げの先が見通せないなか、家庭ではどのような電気代節約の工夫ができるだろうか。

    資源エネルギー庁が紹介する冬場の節電方法のうち、家電などにまつわるものを紹介する。(節電効果は「本州、四国、九州」における数値)

    ■エアコン

    ・重ね着などをして、室温を下げましょう
    節電効果(エアコンを使用時に室内温度を22℃から20℃に下げた場合):2.7%

    ・目詰まりしたフィルターを清掃しましょう。
    節電効果: 0.8%

    ・窓には厚手のカーテンを掛けましょう。
    節電効果:0.8%

    ・扇風機やサーキュレータで部屋の上部の暖気を循環させましょう。

    ■照明

    ・リビングや寝室などの部屋の明るさを下げましょう。 
    節電効果:1.5%

    ・不要な照明はすべて消しましょう。 
    節電効果:4.5%

    ■冷蔵庫

    ・冷蔵庫の冷やしすぎを避け(「強」→「中」)、扉を開ける時間を減らし、食品を詰め込みすぎないようにしましょう。※食品の傷みにはご注意ください。
    節電効果:1.5%

    ・壁との間に適切な間隔を空けて設置しましょう。

    ■テレビ

    ・省エネモードに設定して、画面の輝度を下げましょう。見ていない時は消しましょう。
    節電効果:1.0%

    ■温水洗浄便器 

    ・タイマー節電機能を利用しましょう。機能がない場合は便座保温・温水の設定温度を下げ、便座のふたを閉じましょう。
    節電効果: 0.2%

    ■洗濯機

    ・洗濯は容量の8割以上を目安にまとめ洗いをしましょう。
    節電効果: 0.3%

    ■乾燥機

    ・衣類乾燥機(洗濯機の乾燥機能含む)や浴室乾燥機は、部屋干しと併用して使用時間を短くしましょう。
    節電効果: 0.5%

    ■こたつ 

    ・使用時間を半分にしましょう。 
    節電効果:1.0%

    ・上掛けなどを活用し、暖気を逃さないようにしましょう。

    ■電気カーペット

    ・暖房面積を半分にしましょう。
    節電効果: 0.9%

    ・電気カーペットの下に断熱マットを敷きましょう。