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黒焦げの地面、炭と化した木々… アマゾン火災の被害を写真で

「地球の肺」アマゾン熱帯雨林で大火災が続いている。その件数は今年に入ってから8万件以上。被害の様子を写真で伝える。

ブラジル・アマゾン川流域の熱帯雨林で火災が立て続けに発生している。地元宇宙開発機関INPEによると、今年に入ってから8万件以上が確認されており、昨年の同時期に比べ80%増だ。

アマゾンの熱帯雨林には、地球上のあらゆる生物種の10%が生息している。多くの二酸化炭素を吸収し、酸素を供給してくれるこの森は、地球規模の気候変動に対抗する重要な鍵でもある。

ブラジル政府は約4万4000人の部隊を導入し消火活動にあたった。火災による煙が、西半球最大の都市・サンパウロの昼をたちまち夜へと変えた。

この大規模森林火災の被害は国際的な注目も集め、フランスで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)では、消火活動のためブラジルに合計2200万ドル(約23億2700万円)の資金を提供する合意に至った。しかし、ブラジルは資金の受け取りを拒否している。

「アマゾン熱帯雨林は地球全体にとって重要だ。我々は森林再生活動を支援できる。自然のバランスを尊重した経済発展のための手段を考えることもできる。だがブラジル政府が全てを破壊するのは見過ごせない」とフランスのマクロン大統領は語った。

黒い焼け野原となってしまった熱帯雨林。被害の様子を写真で紹介する。


この記事は英語から翻訳・編集しました。 翻訳:髙橋李佳子