世の中にはこんな趣味もある。多様な「性」の世界

    閲覧注意

    新刊本、 Deviant Desires: A Tour of the Erotic Edgeの中で、研究者のキャサリン・ゲイツ氏は、人間の性的関心に関する広大かつ複雑な様相を探究している。この本において注目すべきは、人間の性癖を視覚的に示した「マップ」である。これには、足フェチからスーパーヒーローのコスプレに至るまで、様々な性癖が詳細に示されている。今もなお、同様の性癖を持った人たちの間で、常に合意の下の探究がなされており、彼らは性的タブーを打ち破るという興奮を共有することに喜びを感じている。

    ゲイツ氏は今回、BuzzFeed Newsのインタビューで、新著について、また奇妙な性癖の数々やその背後にある心理学に関する見識を語ってくれた。

    私はありとあらゆる性的なものに、常に魅了されてきました。1980年代のパンク/DIYという気風の中で育ったからか、普通のポルノでは飽き足らずにアダルトグッズを自分たちで作りだす、はみ出し者たちに惹かれていたのです。一体何が彼らを興奮させるのか。そして異常とも思われる風変わりの性癖から、誰しもが持つ性的妄想の本質について、何らかのヒントが得られるのではないかと考えたのです。

    Deviant Desiresでは、そうした性的妄想の本質が描かれています。クリエイターを含む様々なシーンで活躍する人たちにインタビューを行い、どんな性的刺激がファン層を惹きつけるのかという全体像を探りつつ、一人ひとりの特異性を捉えようとしました。性的にも感情的にも自分を揺さぶる何かに正直な、偽りのない人々を私は祝福したかったのです。他人の性癖を辱めることを止め、私が本書で紹介した人々の勇気、創造性、そしてユーモアを人々が理解することを願っています。同時に、読者の方々が自分自身の奇妙な一面を受け入れ、性的妄想について何らかの見識を持ってもらいたいとも思っています。周りの理解度が上がれば、大人だって想像力豊かに妄想したっていいですよね?

    1.足フェチ

    「最も一般的な性癖は何か」とよく聞かれます。答えは間違いなく足フェチです。足に愛着を持つことは当たり前のことなので、異常な性癖と見なすべきではないのかもしれません。私たちは生まれつき足に性的な反応を示すと言えるでしょう。事実、足には乳房や性器の周りにあるのと同じアポクリン腺が存在します。アポクリン腺から出るホルモンに、人類出現以前の祖先たちは、ほぼ確実に性的反応を示しましたが、「文明化」した私たちは、性的対象として足に注目することを拒否するようなっています。

    変態の世界では、足は主役級の役割を担っていると言えます。その一例が「アクセル・ポンピング」です。ポンピングのファンは性行為の代わりに、パートナーが車のアクセルを踏むのを見て楽しんでいます。しかも、人によって好みの靴と車種が違うようです。ファンの中にはエンジンがかからない、といった不安でいっぱいのシナリオを好む人や、パートナーがスポーツカーを使いこなすのを見たがる人がいます。他には性的興奮を高める目的で、危険なドラマ設定のもと、効きの悪いブレーキを踏みつけるのを見たがる人もいます。

    2.ポニープレイなどのアニマル・ロールプレイ

    ポニープレイは、パートナーの片方が馬の役、もう片方が調教師の役をするBDSMの一種です。このプレイにはいくつかルールがあるものの、基本的に馬役は話をしたり、手を使ってはいけません。馬役の人はペットとして愛され、鞍、馬勒などの本物の馬具を装着したり、歩行、乗馬、カート引きなどといった馬術を体験したりします。決して獣姦なんかじゃないんです!人間とは全く違う存在になり、性欲のままに愛情表現をしたり、じゃれたりできるという解放感から、馬役の人は性的興奮を得るようです。

    関連するプレイ: 仔犬プレイ、子豚プレイ。

    3.風船フェティシズム

    風船フェティシズムは、ラテックス(ゴム)の臭いを嗅ぎながら、パートナーといちゃつく性癖です。この性癖を持つ人は、風船が膨張したり、破裂しそうになったりする光景に性的興奮を感じます。他にも、パートナーが風船を口で膨らませるのを見て楽しんだり、タバコや足といった他のコアな性癖と絡め、様々な方法で風船を破裂させることを好みます。大きな風船の上で飛び跳ねることもあるようです。

    関連するプレイ: 膨張式の服

    4.巨大フェティシズム

    巨大フェティシズムの人たちは、パートナー間の極端な身長格差を妄想し楽しみます。妄想の中では、50フィート(約15メートル)もある女性の相手が、普通のサイズの男だったり、普通のサイズの男の相手が、とても小さな女性だったりします。小さな人たちは、優しい巨人にペットとして飼われる場合もあれば、はたまた残忍な巨人に無慈悲に足で拷問されたりする場合もあります。それだけでなく、口の中に放り込まれたり、肛門に入れられたりします。このプレイには、豊かな想像力が必要不可欠です。

    5.踏みつけと押しつぶされ

    足を使ったプレイの極端な例で、パートナーの足で押しつぶされることにより、性的興奮を得ます。足フェチの一種である「押しつぶされファン」の間では、自分が虫や寄生虫のような無力な生物となるストーリーを妄想する人もいます。苦しめられたり、足で踏みつけられたりして、自分がオーガズムに達するのを想像するのです。「押しつぶされファン」とはいえ、この性癖を生理的に受け入れられない人も中にはいるようです。

    6. WAMプレイ

    WAMプレイには、ベタベタの液体物質を体の上にかけるあらゆる種類のプレイが含まれます。一般的に、体液は使わず(それはまた別の性癖に分類される)、泥やベイクドビーンズ(豆料理)、あるいはパイといったものを使用します。スプラッシャーと呼ばれる人たちは、着衣のままをプレイすることを好みます。なぜなら、素敵な靴や服を台無しにすることで、社会的タブーを放棄するという解放感を高められるからです。WAMプレイの中を好む人たちの中には、泥フェチや濡れフェチもいます。

    関連するプレイ: クイックサンド(砂地獄)、パイプレイ

    7.医療プレイ

    変わった性癖を持つ人たちの中には、従来のBDSMで使用されるパドル、鞭、そして鎖などの道具では物足りないと感じる人もいます。医療プレイでは、遠い昔の奴隷制度のオーラに染まっている道具ではなく、私たちの誰もが知っている、医師が診察で使う小道具を使ってプレイします。愛情にあふれた医師役の人にケアされてつつ、カテーテル、浣腸器、検鏡、針、開創器といった道具で身体的な限界に挑み、性的興奮を得るのです。

    関連するプレイ: 赤ちゃんプレイ

    8.カニバル・プレイ

    カニバル・プレイでは、双方が楽しむために、一方のパートナーが「肉片」に変身します。ミートガールとミートボーイは、自分のパートナーの貪欲な性欲や食欲の対象となり、注目されることを好むのです。同意の上のロールプレイには通常、ボンデージが使用され、時には火やナイフを使ったプレイや、噛みつき行為が行われることもあります。デザートとしてオーラルセックスをしたり、あるいは外食することが多いようです。恐ろしいイメージとは裏腹に、実際のプレイはかなり楽しかったりします。

    9.ボンデージを着たスーパーヒーロー

    スーパーヒーロー・プレイでは、パートナーが実在の、あるいは自分で考案したスーパーヒーローのスパンデックス製のコスチュームを着用します。このプレイは人気のサブカルチャーから興奮とお決まりのストーリーを取り入れたBDSMの一種です。現在、主に男性同性愛者のコミュニティで行われています。

    関連するプレイ:スラッシュ

    10.スモーキング

    スモーキングのファンは、自分のパートナーが何気なくも、巧みに葉巻やタバコを深く吸い込む姿を見たがります。彼らは、煙の輪を吐き出すところを見て楽しむのです。興奮の一部は、パートナーが社会的ルールを気にせずに、後ろめたさのある快楽にふけるのを見ることにあるようです。「やんちゃな」スモーカーは、違った意味でもやんちゃかもしれません。例えば、葉巻やタバコはBDSMや恥辱プレイのツールとして使用され、支配関係を示すために、片方のパートナーがもう片方のパートナーの顔に煙を吹きかけたりします。


    この記事は英語から翻訳されました。