イタリア・ローマのコロッセオを訪れた観光客が、壁に自分とパートナーの名前を彫る動画が6月23日、SNSに投稿され拡散した。
文字を掘りながら笑みを浮かべる男性
YouTubeに投稿された動画は、英語を話す別の観光客が撮影したもの。
鍵を使い、コロッセオの壁に「Ivan+Hayley 23」と文字を掘る男性が映っている。
撮影者に気づくと、男性は笑みを浮かべた。
動画が拡散するなか、男性の行為についてイタリアの警察当局に通報が入った。
ジェンナーロ・サンジュリアーノ文化相は26日、この男性を突き止めて罰するよう呼びかけた。
文化相「無礼極まりない」とツイート
The Guardianによると、サンジュリアーノ文化相は26日、こうツイートした。
「男性の行為は深刻に受け止めている。世界有数の名所である歴史遺産を傷つけ、自分と婚約者の名前を刻んだことは、無礼極まりないと考える」
「男性を突き止め、法に従って罰することを望む」
男性が起訴され、有罪になった場合、1万5000ユーロ(約230万円)以下の罰金か、5年以下の禁錮を言い渡される可能性がある。
過去にも同様の事件が
2020年9月にも似た事件が発生した。自分の名前のイニシャルを、コロッセオの1階部分に掘ったアイルランド人男性(32)は、逮捕され、歴史遺産損壊の罪に問われた。
その1カ月後、ドイツ人の少女(14)も同様の行為をするところを目撃された。
サンジュリアーノ文化相のツイートには、「もっと厳しい制裁が必要」「罰則されれば、男性の顔から笑みも消えるだろう」といったコメントがついた。