オックスフォード辞典が2016年の言葉を発表!選ばれたのは「post-truth」

    アメリカやイギリスの情勢を表す、あの言葉。

    11月16日、世界最大のイギリスの英辞典Oxford Dictionariesが毎年恒例の「今年の言葉」を発表した。

    2015年の「😂(嬉し泣きする絵文字)」に続いて選ばれたのは、post-truth。形容詞で、Oxford Dictionariesによると「世論を方向付けるのにあたり、客観的事実が感情や個人の信念よりも影響が少ない状況」を意味する。

    Oxford Dictionariesは、2016年にイギリスのEU離脱やアメリカの大統領選といった情勢の中、post-truthの使用頻度が急増したと説明する。

    特にアメリカでは「post-truth politics(事実より人々の感情へのアピールが重視された政治運動)」と、ドナルド・トランプ氏が根拠なしに "事実だと感じさせる" ような主張をしていたと批判するために使われた。

    この単語が初めて使われたのは、1992年だと推測しているが、2016年には使用頻度が前年と比べて2000%も増えたという。

    Oxford Dictionariesは、どうやって「今年の言葉」を決めているのか。

    サイトによると、言語研究プログラムで新聞、本、ブログや口語から、日々使われている1.5億の単語を分析している。また、SNS上やブログのコメント欄に提出された単語も検討対象になっているという。

    これらの中からOxford Dictionariesチームが「今年の言葉」を選んでいる。

    2016年の最終候補には、brexiteer(EU離脱の支持者)、coulrophobia(極度なピエロ・クラウン恐怖症)、他7単語が残った。