6月18日、フランスのSNSで著名の33歳ブロガー、レベッカ・ビュルジェールさんがエスプーマというクリーム調理器具の事故で死亡した。
レベッカさんは、フランスの著名フィットネスブロガーとして知られていた。多くのフォロワーがいたFacebookやInstagramにも、亡くなる数日前に写真やコメントなどを投稿していた。
21日、レベッカさんの家族はエスプーマが「爆発しレベッカの胸にぶつかったのが原因で、亡くなりました」とInstagramに投稿。
「こういう器具を使わないように!」「まだ数万もの欠陥商品が出回っています」とも注意しているが、エスプーマが爆発した原因は明かされていない。
フランスのニュース専門放送局La Chaîne Infoによると、現在、警察がビュルジェールさんの死因の詳細を調査している。
飲食店や家庭などでも使用されている、生クリームをガスで泡だてる容器だが、AFPによると2014年にも似たような事故が2件起きていた。どちらの事例も、死亡に至らなかった。
BBCによると、フランスの消費者団体が長年、不具合で缶の接続部品が「外れて高速で飛び出す危険がある」と警告してきた。今回の事故で、レベッカさんが使用していた製品が不具合があったものなのかはわかっていない。
BuzzFeed Newsは、日本で販売されている「エスプーマ」製品が安全なのかどうか、問い合わせた。
日本のエスプーマは安全なのか?→製造会社「安全性には問題ない」
「エスプーマスパークリング」や「エスプーマアドバンス」などを製造している日本炭酸瓦斯の担当者は「今回、事故の原因となっている海外の製品と日本製の『エスプーマ』は別のものだと思われる」だと説明する。
「海外製のだと、ガスが金属の容器・カートリッジに入っている。日本製のものだと、カートリッジではなくガスボンベを使っていることになっている」
「日本では、海外製の『エスプーマ』は亜酸化窒素ガスのカートリッジが違法に当たるので使えない」
これまで事故の事例はなく、「安全基準を設けており、それを満たすものしか出荷していないため安全性には問題ない」。取扱説明書にしたがって使用するよう話す。
また、日本炭酸瓦斯が製造元の東邦アセチレンも、事故などの事例はないと話した。
更新
日本炭酸瓦斯への取材内容を追記しました。
訂正
「販売している日本炭酸瓦斯」としていたのは「製造している日本炭酸瓦斯」の誤りでした。訂正いたしました。