日本時間の10月5日、副大統領候補の討論会で、民主党ティム・ケインと共和党マイク・ペンスが対決!
自分のことを「政治で最もつまらない男」と名乗るケインと「共和党のB級セレブ」と名乗るペンス。それだけで面白くなさそうな討論対決。
開催前からすでにニューヨークタイムズが「過去40年間で最も期待されていない」討論会だと評していた。
TIMEは、副大統領候補の討論会について「ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプの第1回目の討論会と異なり、観客が途中で歓声や拍手で邪魔することはなかった」と説明している。
Twitterで繰り広げられたトランプvs.クリントンのバトル
大統領が任務を遂行できない場合には、核のボタンを押す権限が副大統領に渡されることになる。そんな副大統領の候補者討論会の裏では、別のバトルが繰り広げられていた。
トランプとクリントンの絶えることのないTwitter投稿だ。
特に、トランプが討論会の数時間前にツイート実況をすると予告したことから、どのような発言をするのか注目を浴びていた。
I will be live-tweeting the V.P. Debate. Very exciting! MAKE AMERICA GREAT AGAIN!
「副大統領候補の討論をTwitterで実況する。とても楽しみだ!アメリカを再び偉大な国にしよう!」
トランプは過去にも、2012年の共和党討論会や昨年の民主党討論会などで、Twitterに自身の感想や意見を投稿している。
クリントンも、討論会が行われている間、副大統領候補のケインを支持すべくTwitterでトランプに対抗していた。
トランプとクリントンは、お互いの候補者を批判
"@Susiesentinel: #pence is so much more likeable than Kaine #cbsnews @realDonaldTrump"
「ペンスはケインよりよほど好感がある」
ツイート実況の予告を事前にメディアが報じたせいか、副大統領候補の討論についてトランプは、他の人のツイートをリツイートするという控えめな投稿が多く見られた。
"I can't imagine how Governor Pence can defend the insult-driven, selfish, me-first style of Donald Trump." —@TimKaine #VPDebate
「『侮辱型、自己中心そして自己優先的なドナルド・トランプをペンス知事がどうやって擁護できるか想像できない』——ティム・ケイン」
討論で、ペンスがケインに侮辱発言をするとトランプは……
"@Jnelson52722: @realDonaldTrump @Susiesentinel Kaine looks like an evil crook out of the Batman movies"
「ケインは、バットマン映画のシリーズに出てくる邪悪なイカサマ野郎みたいだ」
それに対してクリントンがすぐ反論する場面も
Yes, Trump and Pence are running an insult-driven campaign. Donald's literally doing it right now. #VPDebate https://t.co/VZeBQ85nyH
「トランプとペンスは、侮辱型の選挙運動をやっている。今、文字通りに」
討論のフィナーレもツイートを忘れないトランプとクリントン
Mike Pence won big. We should all be proud of Mike!
「マイク・ペンスは派手に勝利した。マイクを誇りに思うべきだ!」
RT this if you're proud to be on this team—all the way to the White House. https://t.co/e2JhKeJ3MC #VPDebate
「ホワイトハウスにたどり着くまで、クリントン・ケインのチームであることに誇りを持っていたらリツイートしてね」
大統領の"サイドディッシュ"とメディアから表現されることもある副大統領。
5日の討論会では、副大統領の候補者たちが主役だったが、メインディッシュはトランプとクリントンの絶えることのなかったTwitterバトルであろう。
その意味でも、副大統領候補者たちは役目を果たしたのかもしれない。