ポートレート写真を撮影するのが大好きな、岡山県在住のYasutoさん(34)は、出張で九州に行く前の昨年6月に祖母ととある約束をしました。
「岡山県に帰ったら、桜と撮影に行こうな」
そして、1年後の桜が舞う4月に、Yasutoさんは祖母との約束を果たしました。
家族の写真を撮りたい、と思うようになった人々もいます。
撮影のきっかけについて、Yasutoさんに聞きました。
岡山県で桜が満開になる4月2日、Yasutoさんは仕事を終えた後に、祖母や実家で飼っている柴犬・福ちゃん、家族で撮影しに行ったそうです。
祖母との約束について、こう話します。
「2015年にポートレートが大好きだったおじいちゃんが亡くなりました。その時のお葬式で、おじいちゃんが遺影を自分で撮影したのをしり、僕は後悔しました」
祖父に恩返しはできないけど、恩送りはできる。それがきっかけで祖母のポートレートを撮り始めたとYasutoさんは話します。
「あの日あの時あの人に……そんな1枚を撮りたい。この思いで、シャッター押しています。それは、おじいちゃんが僕の幼い頃をフィルム写真で、沢山のこしてくれていたからです」
撮影した写真を祖母がパソコンで見たとき、「うわー、福ちゃんとはなししとるみたいじゃなー」と喜んでいたそうです。
「撮影のあとに、人生1度も行ったことがない醍醐桜にも行きましたが、『ありがとう』と言ってくれました」
ネットでの大きな反響にYasutoさんは驚きながらも、「少しでも沢山の方が、家族を撮影してくれたらな」と願っています。