【2020東京五輪】新エンブレムがようやく決定……でも、日の丸がない!

    新しく選ばれたエンブレムには賛否両論が。

    4月25日午後、2020年東京オリンピックの新エンブレムが決まった。選ばれたのは、野老朝雄さんのA案「組市松紋(くみいちまつもん)」。

    デザインについて、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のサイトでは次のように説明されている:

    歴史的に世界中で愛され、日本では江戸時代に「市松模様(いちまつもよう)」として広まったチェッカーデザインを、日本の伝統色である藍色で、粋な日本らしさを描いた。
    形の異なる3種類の四角形を組み合わせ、国や文化・思想などの違いを示す。違いはあってもそれらを超えてつながり合うデザインに、「多様性と調和」のメッセージを込め、オリンピック・パラリンピックが多様性を認め合い、つながる世界を目指す場であることを表した。

    25日午前、ニコニコ生放送で公開された最終審査の一部では、エンブレム委員会の公募事務局がインターネットやハガキで集まった意見を紹介。A案は、「東京らしい」「伝統を感じる」「クールな印象」など好評だったが、「躍動感を感じない」「華やかさに欠ける」などの批判も。

    記者会見では、エンブレム委員長の宮田亮平文化庁長官が「大切なものをようやく見つけた印象」と語った。

    選考過程では、Twitter上に「1964を超えるデザインが一つも無い」「1964のエンブレムが一番」などの意見が多く寄せられた。

    1964年のエンブレムとどれだけ違いがあるのか。過去に日本で開催した、オリンピック大会のエンブレムを紹介したい。

    1964年東京大会

    1972年札幌大会

    1998年長野大会

    2020年東京大会(旧エンブレム)

    佐野研二郎さんのデザインで一旦決定したが、使用中止になった。

    ここで改めて最終審査に選ばれたデザインを見てみると……

    人気の高い1964年東京大会や、1972年札幌大会、2020年の旧エンブレムと異なり、日の丸がない。

    今回の最終選考では、他の候補にも日の丸がなかった。