キューバ旅客機墜落、死者100人超えか 機体は1979年製だった

    旅客機には、乗客105人と乗員9人が乗っていた。

    5月18日昼(現地時間)、キューバの首都ハバナの国際空港から旅客機が離陸直後に墜落、大破した。旅客機には、乗客105人と乗員9人が乗っていたという。政府は公式に発表していないが、国営テレビは死亡した人数は100人を超えていると報じている。

    国営メディアのプレンサ・ラティーナによると、キューバ国営のクバーナ航空ボーイング737型機は国内線で、ハバナのホセ・マルティ国際空港から東部オルギンに向かう予定だった。

    国営テレビによると、墜落現場では救急隊員による救助作業が行われている。大破した旅客機からは4人が救助されたが、1人は病院搬送中に死亡した。残りの3人は重体だと伝えている。

    キューバの日本大使館は、日本人が巻き込まれたとの情報はないとしている。

    ディアスカネル国家評議会議長「多くの犠牲者が出るだろう」

    墜落した原因は調査中だが、メキシコ政府の通信・運輸省はサイトで「離陸中、機体に問題が生じ、急降下した」と発表している

    墜落現場近くに住む男性はCNNの取材に対し、機体が離陸した時に「巨大な騒音」が聞こえたため自宅の外に出たという。

    墜落後に出回っている空港の画像や動画によれば、大きな煙の柱が立ち上がっているのが見られる。現在、現場の火は消し止められている。

    #LouUltimo Aeronave Boeing-737 que cubría la ruta #LaHabana-Holguín sufrió un accidente en las inmediaciones del Aeropuerto José Martí sin que se conozcan todos los detalles. Según declaraciones oficiales, se trata de un vuelo de la compañía Damojh https://t.co/QMDqQu9GqF https://t.co/1uSyGWe1hB

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    事故現場を訪れたディアスカネル国家評議会議長は、「多くの犠牲者が出るだろう」と話した。数週間前にキューバの議長に就任したばかり。

    以前にも飛行停止する対応に迫られていたクバーナ航空

    クバーナ航空の元役員はBuzzFeed Newsの取材に対し、「老朽化している」機体が多く、保有機材がなくなりつつある状態だったと話す。

    そのため、クバーナ航空は、常にブルーパノラマ航空などヨーロッパから旅客機を借りしているという。

    墜落したボーイング737型機も、メキシコの航空会社「Damojh」が保有しており、貸し出されていた。

    メキシコ関係当局によると、機体は1979年に作られたもので、昨年11月には検査を受けていた。 BBCが報じている。

    また、ロイター通信は、「現役で使われているほかのほとんどの旅客機と比べると、かなり古い」と報じた。

    国営メディアによると、サルバドル・バルデス・メサ副議長はクバーナ航空と5月17日、航空に対する公共の苦情について面会していた。

    苦情の内容は、国内線のキャンセルが続いていたことや、機体の技術的問題が原因の遅延などだという。

    今月上旬にも、一部の機材を安全上の問題から飛行停止する対応に迫られていた。