11月9日午後(日本時間)、アメリカの大統領選は、共和党のドナルド・トランプ氏の勝利とともに幕を閉じた。
選挙期間中、過激な発言を繰り返してきたトランプ氏。汚職の撤廃、アメリカ人労働者の保護、新たな移民法の制定により、アメリカを再び偉大な国にする、と宣言してきた。
また、トランプ氏は就任後、100日以内に公約を実行すると誓っている。
ここでは、トランプ氏が自身のサイトに載せている28の公約のうち、いくつか紹介する。
経済
トランプ氏は、雇用促進と新たな調整計画をもとに税制を改革すると宣言している。また、中流階級の厚遇をアピールしてきた。
・10年に渡って2500万人の新たな雇用を創出
・中流階級の税制を緩和
・アメリカを優先した貿易政策
・減税や規制緩和により、経済成長率を3.5%に増加
・TPPからの離脱
移民問題
新たな移民法では、アメリカ国民の雇用を優先させ、賃金を増やすという。合法的に移住してきた人には、経済的福祉を保証すると述べている。
・アメリカ南部の国境に壁を作り、メキシコが壁の費用を負担
・200万人の不法滞在の移民を強制送還し、彼らを受け入れない国にはビザの発給を中止
・テロに関与するイスラム教徒移民の入国を禁止
外交
他国との外交において、アメリカを最優先すると宣言。中東の国やアラブの同盟国と協力し、イスラム過激派のテロを打倒することを目指している。
・アラブ同盟国や中東の友人とともに、IS(イスラム国)に対抗
・冷戦で勝利したときと同様に、イスラム過激派のイデオロギーを打倒
・テロリストがアメリカに入国するのを防ぐために、移民申請を審査し、移民法を新たに制定
・テロリズムを輸出した歴史を持つ、最も危険で不安定な地域からの移民を一時的に保留
国防
軍の再編による国防の復旧を重視している。
・米軍の現役兵の規模を54万人に拡大し、海軍を再編
・防衛予算の上限を廃止し、軍事投資を拡大
・退役軍人に医療サービスなどの待遇を強化
・サイバーセキュリティを強化し、重要なインフラを保護
・北朝鮮とイランの弾道ミサイルに対する防衛システムに投資