ブルーノ・マーズがライブで観客にスマホを使ってほしくないのは、なぜ?

    各国でライブするときには、観客に携帯をおろすように呼びかけているブルーノ・マーズ。あるきっかけがありました。

    「みんなが携帯を置いて、踊ること」が

    そう常にインタビューやライブで話しているのはアメリカの人気アーティスト、ブルーノ・マーズです。

    今回、来日するきっかけとなった「24K Magic World Tour」でも、各国で携帯をおろすようモットーとして呼びかけていました。その理由とは?

    ライブでは観客を120%盛り上げられることで有名なブルーノ・マーズですが、撮影をしている観客を叱ることは2013年のニュージャージー州ニューアークでのステージなど何度かありました。

    「みんなを踊らせるのが僕たちの義務。ショーを撮影していたら、それができないでしょ?」

    そして力強く「携帯なんか下げろ!」と叫んだそうです。

    きっかけは非公開のイベント

    ブルーノ・マーズは、過去に非公開のイベントを開いた際、入り口で携帯を預けさせることがあったとParadeとのインタビューで説明します。

    そこである大事なことに気づいたそうです。

    「『今までやってきたことと、なんで違うように感じるんだろう』と思っていた。バルコニーで人が踊ったり、歌ったり。目の前で起きているショーにすごく夢中になっている。それで、みんな携帯を持っていなかったことに気が付いたんだ」

    それ以来、ショーがあるたびに「スマホを下げて、楽しんで」と観客に伝えているとのこと。

    Put your camera phones down bro!! Live in the NOW!!

    「(幼いころに行ったコンサートが)どれだけ楽しかったのか自分は覚えている。でも、いまではショーの写真すら撮らずに、ショーにいる自分の写真を撮っているんだよ! まるで『トワイライト・ゾーン』みたい!」

    ブルーノ・マーズは、観客が携帯を持っているのを見ると「少し影響される」とも話しています。

    「僕たちには、彼らの夜に責任がある。DJみたいな感じで、会場のバイブスで体験を先導しているんだから」

    「もしみんなが携帯を持っていたら、笑っていたり、顔をしかめていたり、あくびしていたりしている人たちの表情を見ることができない」

    また、別のインタビューでは、音楽業界のビジネスを変えられるとしたら、という問いに対しても、スマートホンだと語っています。

    ビデオカメラを会場に持ち込むことすら難しかった、昔の時代。スマートホンがない状態で楽しんでほしいと話します。

    「今だと、みんなスマートホンや録音機やらを持って来ている。ショーを昔みたいに楽しんでほしいんだ。コンサートに来た人たちが帰ってから『昨日の夜、ずっとYouTubeで見たよ』なんて言ってほしくない」

    「携帯を持っている1000人と持っていない2人、どっちのためにパフォーマンスをするか?と聞かれたら、もちろん1000人の方を選ぶ。だけど、ショーが起きている瞬間を楽しみに来てほしい」

    「ショーとは、中身そのもの。自分が好きなことや、ライブでやること、パフォーマンスそして観客なんだ」