東京マラソンのゴールが、2017年から東京駅前になる。完走者だけで3万6千人の大イベントで、長時間にわたって混雑が発生するのは必至だ。どういう対策を考えているのか。東京マラソン財団に聞いた。
ゴールはこれまで、江東区有明のビックサイトだったが景観上の魅力に乏しかった。皇居に続く行幸通りを走り、赤レンガの東京駅前でゴールすることで観光地としての東京をアピール。コースが平坦になることでレースの高速化も期待できるという。
一方で、不安視する声もある。ゴール地点は人が密集して大混雑するからだ。
普段から人が集まる交通の要衝で、テロや交通規制への懸念も出ている。どのような対策があるのか、BuzzFeed Japanは東京マラソン財団に取材した。
東京マラソン財団の広報担当者によると、ゴール地点には完走者3万6000人や観衆、スタッフや関係者が集まる。観衆はコース全体で157万6000人(いずれも2016年)で、「ゴール周辺での応援が最も多い」。
2016年のゴール周辺での交通規制は、6時間20分続いた。東京駅周辺での規制については現在検討中だが、規制時間を大幅に短くするのは難しいという。
テロ対策は「手荷物検査や監視体制の強化」などにこれまでも取り組んでおり、2017年も同様だという。スタッフの増員などは「現在、検討している」。
混雑は想定しているが、具体的な対策などは今のところ決まっていないという。