宇宙兄弟グッズを自作してメルカリで売れる! 二次創作の新しい形が広がる
新たなクリエイターがここから生まれるかも
人気漫画「宇宙兄弟」の自作グッズをメルカリで売買できるようになります!

提供されるイラストの吹き出しを変えてみた
宇宙兄弟オフィシャルサイトで12月9日、発表された。売買のスタートは2017年1月23日から。

人気漫画のファンには、独自にグッズを作る人たちがいる。
今回の宇宙兄弟とフリマアプリ「メルカリ」の取り組みは、そういった人たちに宇宙兄弟の素材を提供し、メルカリでの売買については、一定のルールのもとに公式認定をするというもの。
漫画やゲームなどに登場するキャラクターを利用して、グッズをつくる「二次創作」は著作権に違反する可能性がある。でも、この公式認定があれば、法律違反に問われることはない。
「もっと楽しんでもらいたかった」
宇宙兄弟を担当するエージェント会社「コルク」代表の佐渡島庸平さんは、BuzzFeed Newsにこう語る。
「宇宙兄弟には熱心なファンコミュニティがあって、いろんなグッズを作る人たちがいました。すごくかっこいいものがあるけれど、公式には売買できない。そういう人たちに、もっと広く楽しんでもらいたかったんです」
実際に売買が始まれば、人気グッズはすぐに売り切れるかもしれない。個人が手作業で作るからだ。
「そういうときは、デザインをコルクで買い上げることも検討します。宇宙兄弟とメルカリのコミュニティから、まだ世の中で知られていない、新たなクリエイターが生まれたらいいなと思っています」
メルカリにとって、二次創作グッズの公認販売は位置情報ゲーム「Ingress(イングレス)」に続き、2例目。

「わかりやすく、原作者にも収益が届く場所に」
メルカリ取締役の小泉文明さんは、BuzzFeed Newsにこう語る。
「ネット上には二次創作物を売る場所が散在していますが、わかりづらく、アンダーグラウンドに潜って原作者には収益が渡らない。公式の場を作ることで、わかりやすく、原作者にも収益が届く場所にしたいです」
法的に問題があるために、売買がアンダーグラウンドに潜ってしまうと、コミュニティ拡大は難しくなるし、原作者には収益が届かない。小泉さんはそれが悲しいという。
「いいコンテンツを作る人にお金がまわり、さらに良いものを作ってもらう仕組みが大切だと思います。メルカリはそういう場所になれるかもしれない。徐々にひろげていければと思います」
公式認定を受けるためには、ルールを守る必要がある。

提供されているもの以外の画像を勝手に漫画からとってきたり、画像そのものを改変したりすることは禁じられている。
また、販売する場所はメルカリのみだ。
提供される画像の見本。吹き出しの中は変えても良い。

素材以外に宇宙兄弟をイメージしたグッズ販売も可能だ。

12月16日には今回の取り組みに関する説明会を開くという。申し込みは宇宙兄弟オフィシャルサイトから。
