福島の高校生に「不幸」を押し付けていませんか 「普通じゃないけど普通です」

    「マスコミに言ってもいないことを書かれた」という生徒たちに、自分の言葉で語ってもらった。

    東日本大震災による原発事故で、避難を迫られ、生活に大きな影響を受けた子供達。今、何を考えているのか。

    ふたば未来学園は、福島県広野町に2015年に開設された。原発事故で県内外に散って授業を続けていた双葉郡内5校の受け皿として生まれた。

    生徒たちは震災の発生当時、小学生。避難指示で、家や学校を離れざるを得なかった。

    生徒たちは、福島について知ってほしいという気持ちが強い。それだけに、メディアやネットで語られる自分たちの姿に違和感を持っていた。

    自己紹介で私が新聞記者をしていたことを話すと、次々と声が上がった。

    「言ってもいないことを書かれた」 「自分たちの考え通りに話させようとする」

    では、高校生たちが自分たちの言葉で福島について語るとしたら、何を語るのか。書いてもらった。

    同時に、当たり前のことだけれど、福島の高校生たちが考えているのは、原発事故のことだけではない。

    授業を受け、進路に悩み、本数が少ないJRにため息をついている。

    "福島は普通じゃないけど、普通です☺️"