杜の都・仙台。青葉城に広瀬川、緑や水にあふれる叙情豊かな街というイメージですね。
でもそんなものは仙台の一面にしか過ぎません。情熱がほとばしる意外なスポットをご紹介します。
1.仙台朝市
まずは仙台駅から徒歩5分で行ける「仙台朝市」へ(お盆中はお休みなのでこちらで開催日を確認してお出かけください)。
戦後、空襲で焼け野原になった仙台駅前に露店が並んだ「青空市」が始まり。
「食材王国宮城」の名に恥じない青果や水産物などの店が70余り並びます。
野菜も地物がいっぱい。
観光で市場に行くと、楽しみなのが食べ歩きですよね。
その場で殻つきのうにも。
新鮮なホヤも食べられちゃうんです。
人気で行列ができているのがころっけや。
一番人気のじゃがじゃがころっけは65円。ホクホク甘い!
仙台味噌からあげが香ばしくて美味しいみうらやさんも。
長い行列ができていたのが、海鮮丼が店内で食べられるしょう家です。
その日仕入れた材料で作る朝市丼、500円が人気のようですね。
仙台朝市を訪れるなら宿泊は三井ガーデンホテル仙台がおすすめ。仙台朝市の店で使えるクーポン券付きのプランがあります。
さて次に隠れた名スポットを訪ねましょう。仙台駅からバスで約30分のところに、「それ」はあるはずです。
ぬっ。
え?
なんと!
そう、2.仙台大観音です。
高さ100m。周辺一帯の開発を手がけた事業者が仙台市政100周年に合わせて1991年に建立しました。写真の下にいる人の大きさと比べたら、その巨大感が伝わるでしょうか?
足下から体内にも入れます。
一階の仏像をぐるりと一回りした後、2階からエレベーターで12階の最上階まで上がれます。
エレベーターの前には、なぜか登竜門が......
くぐると観音の足下に出ました。見上げてもでかい......
最上階の12階、地上68mまで行くと、小窓から蔵王連峰や定義山が見渡せます。
そこかららせん階段を降りていくと、各階で108体の仏像も拝観できます。
こんな感じ。エレベーターで6階、10階にも行けます。
108体、こんな仏像を拝めます。
階段を降り切ったところには、こんなありがたい色紙も。長寿を祈っておきましょう。
背中もでかいですね。
隣のしまむらよりもはるかにでかかったです。
仙台大観音近くに宿泊するなら仙台ヒルズホテルがおすすめです。大観音のすぐ隣にあり、併設のゴルフ場やフィットネスも利用できます。
次は雰囲気を一転、文化的な香りを楽しむために、3.定禅寺通に行きましょう。160本のけやき並木の両側に店が立ち並び、9月7、8日には「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」が、12月には電球がつけられて幻想的な「SENDAI光のページェント」が開かれる場所です。
文化発信の拠点となっているのは、哲学者の鷲田清一さんが館長になっているガラス張りの施設「せんだいメディアテーク」。図書館があり、文化イベントも度々開かれます。
入り口には鷲田さんの言葉「対話の可能性」が掲げてあります。
館内には観光客にも嬉しい、地元作家の作品が購入できるスーベニアショップも。
可愛いこけしや。
ガラスの器や。
もちろん、厳選した本もいっぱい。
開放的なカフェもあるので散策の際のひと休みにどうぞ。
散策の合間に本格的な紅茶を味わいたかったら、せんだいメディアテークからほど近い紅茶専門店「ガネッシュ」はいかがでしょう。
店主自ら買い付けた新茶の茶葉でフレッシュな香りの紅茶や紅茶のシフォンケーキなど手作りお菓子をいただけます。
窓の外にはけやき並木の緑がいっぱい。
スパイシーな香りが漂う店内では手作りカレーも味わえます。象の神様があちらこちらに飾ってあります。
定禅寺通沿いで泊まるならホテル定禅寺がおすすめ。部屋の窓から並木通りの緑が楽しめて、飲屋街「国分町」もすぐそばです。
さて、おなかも空いたところで、宮城の夏と言えばほやです。4.ほや専門居酒屋に行きましょう。
ここ、「ほや&純米酒場 まぼ屋 仙台駅前店」はその名の通り、ほやを使ったメニューと純米酒をこれでもかとばかり揃えているところ。
上の写真の一押しの刺身も、左右は真ん中の部位、上はほやが体内に水を出し入れする管の突起部分を、下は底のコリコリした部分と内臓と、部位別に出してくれるのは専門店ならでは。
揚げ物から創作料理、アヒージョ、締めの食事までこの充実ぶりはいかがでしょうか?
お通しは、ほやのビシソワーズ(じゃがいものポタージュ)。ほやの濃厚な旨味と甘味にクリームがよく合うことがわかります。
次に名物「ほやほやほや卵」。なんと、ゆで卵をほやで包んで煮付けてあるのです。ほやの歯ごたえと旨味が卵と渾然一体となって美味しい!
日本酒のメニューも充実。90分1980円で東北の地酒18種類が飲み放題になるメニューもあります。
今日のおすすめも美味しそうだし。
攻めている本日の5種盛りも気になります。
ほやとがっこのポテトサラダチーズがけをいただきます。中には火を入れたほやといぶりがっこがたっぷり。
締めにほやピザまで頼んでしまいました。和風のソースとチーズがほやの旨味と絡んで口福です。
近くで泊まるならホテルメトロポリタン仙台がおすすめ。駅直結で便利です。
さらに、宿泊先でもほとばしる情熱を感じたいならば、迷わず5.江陽グランドホテルに泊まりましょう。
この江陽グランドホテル、もともと写真館だったのを、創業者のカメラマン、後藤江陽氏がホテルに改装して生まれました。
最大の特長は、この創業者が趣味で世界中から集めた美術品が、これでもかこれでもかと館内に飾られていること。地元では「泊まれる美術館」として愛されています。
正面入り口は騎士らしき彫刻が両脇を固めたかと思ったら。
自動ドアを入ると仁王像が両脇に。靴磨きの隣に「阿形像」。
左には傘置きとアルコール消毒剤の間に「吽形像」が。
ちなみに裏口は狛犬が守っています。
狛犬の間を通って裏口を入ったすぐのところには、西洋の鎧の騎士が両脇を固めてくれます。セキュリティーは万全です。
とにかくロビーのそこかしこに。
美術品があり。
フロントにも。
クロークにも。
エスカレーター脇にも。
徹底しています。
シマウマ、いいのでしょうか?
ホテル周囲もぐるりと彫像が取り囲んでおり、夜にはライトアップもされますよ。
仙台観光のイメージが変わったでしょうか?
情熱あふれる街、仙台は東京から新幹線で約1時間40分。一泊でも十分魅力を満喫できますから、週末にでもぜひ訪れてみてください。
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三井ガーデンホテル仙台(仙台朝市の観光に便利)
仙台ヒルズホテル (仙台大観音の観光に便利)
ホテル定禅寺 (定禅寺通り沿いの好立地)
ホテルメトロポリタン仙台 (駅直結で便利)
江陽グランドホテル (写真館を改装した、「泊まれる美術館」)