筑波大学が1月22日、コロナ禍で打撃を受けている学生たちに大規模な食料支援を行った。
米7トン、カップ麺2万食、お菓子2万食、レトルト食品2000食…野菜や卵、飲み物まで。
総量20トンを超える支援物資は学生から「クソデカ配給」と呼ばれ、「筑波大学」が一時Twitterでトレンド入りするほどの話題になった。
配給は10〜17時を予定していたが、約2500人の学生が訪れた結果、1時間早い16時ごろに支援物資がなくなり終了した。
#学生から支援者の皆様へ
Twitter上では今回の支援について学生から多くの反応があった。
「計5時間かかった」「待機列長すぎ」と盛況ぶりに言及する投稿のほか、「#学生から支援者の皆様へ」というハッシュタグを添えて「本当にありがたい」と支援に感謝するツイートも見受けられた。
奨学金をもらいながら、節約とアルバイトに精を出しているという筑波大生の一人は、大学や支援者への手紙をTwitter上で公開した。
「コロナ禍による暗い話題の多い時勢のなか、久々の明るい知らせとなり本当に嬉しかったです」と感謝の言葉を綴っている。
「食事に困っている」学生の声
BuzzFeedは、筑波大学事業開発推進室の奥山道陽さんに話を聞いた。
ーー今回の食料支援の狙いは?
本学では5月に全学生を対象にした給付金を支給しましたが、コロナの第3波を受け、また何か支援ができないかと大学の執行役員の間で話が出ました。
学生へのヒアリングで「食事に困っている」という声があったので、今回食料を支給することになりました。
ーーたくさんの食料が配られましたが、どのように集められたのでしょうか?
古くからお付き合いのある企業様に声をかけ、支援を募りました。また、教職員個人からの支援も集まっております。結果的に想定以上の食料が集まりました。
当初は「詰め放題」だった
ーー途中、配給ルールの変更があったようですね。
当初、物品(お菓子やレトルト食品)の受け渡し会場では、好きなだけ持っていってもらう「詰め放題」式でした。
ですが想定を上回る学生数のため、13時ごろから「1人5品まで」というルールに変更したんです。
生鮮食品を受け渡していた会場でも、在庫の様子を見て細かなルール変更をしました。
支援者からの温かい言葉
ーーまた、このような食料支援は行われるんでしょうか?
まだ確定的なことは何とも言えません。ですが、今回十分に行き渡らなかった学生のために検討する余地はあるかと思います。
次回があるとすれば、時間ごとに区切ったり、事前予約制にしたりするなど、今回の反省を活かした対応をしたいですね。
ーー奥山さんは支援を通じてどんな思いを抱きましたか。
非常にやりがいがありました。
支援者様から直接食料を受け取り、その時に本当に温かいお言葉をかけていただいたので、その声を学生に伝えたいという思いがありました。
また、学生からの感謝の気持ちも支援者様に届けたいと考え、メッセージカードを書くスペースを設けたりもしました。
単に食料を受け取るだけではなく、学生が近隣の方々に支えられていることを実感するきっかけになればと思います。
UPDATE
筑波大生の感謝の手紙の内容を追記しました。