ノートにぎゅっと詰め込まれた物語が話題です。
紙コップ漫画や立体パラパラ漫画などを制作している工作漫画家のしんらしんげさん(@shin___geki)が、Twitterにとある作品を投稿したところ、20万回以上リツイートされ、67万を超える「いいね」が集まりました。
リプライ欄では、「涙が止まらない」「ものすごい技術…」「神作すぎ」と多くの反響が寄せられています。
タイトルは「愛する日々」。
1分半の動画に詰め込まれているのは、心温まる家族のお話です。
物語は、学生時代の思い出からスタート。
主人公の目線で、出会いからデート、そして結婚と、一緒に歩んでいく人生が描かれます。
後半では、2人の息子が成長していきます。
そして、今度は年を重ねた彼が、結婚する日がきて……
BuzzFeedは投稿者のしんらしんげさんにお話を聞きました。
「自分自身、気づかずに持っていた固定観念に関する作品を作りたい」
そうと思ったことが今回の作品を制作したきっかけだったといいます。
作品には、吹き出しや登場人物のセリフはありません。ページをめくり、仕掛けを動かすと人物の表情が変わっていきます。
セリフのない一人称視点のみで進行していくため、これまで多くの作品を制作してきたしんらしんげさんも、ストーリーが伝わるようにどう見せるか苦労したとのこと。
一人称視点の作品の良さを引き出すべく、ノートを正面から映した形での表現を選んだのだといいます。
正面から見た時にきれいに見えるように仕上げているため、実際にノートを平面にしてめくってみると、絵は曲がっています。
全てを計算して作られていて、本当にすごい技術です…。100時間以上をかけ、緻密に制作されました。
海外からも多くの反響
作品には、国内外から大きな反響が寄せられ、全て確認しきれないほどだといいます。
「物語に登場する人物たちの境遇に近い、当事者の方からもお褒めの言葉があって大変うれしく思います」
「込めたメッセージは、あえてこちらからは言いません」
「同じ作品でも人によって感じることなどは違うので、見た人がそれぞれ感じたことがメッセージです」