息子にポケモンフィギュアを買ってあげたい… → 気付いたら職人レベルに進化していたんだわ…!

    これが大人の本気ってやつか….。

    突然ですが、このポケモンフィギュア、何で作られているかわかりますか…?

    正解は….100均で売っている粘土

    クオリティが高すぎますって….!!

    粘土作りを趣味としているさとうマッギョさん(@maggyosatou)がTwitterに写真を投稿したところ、3千回以上リツイートされ、1万を超える「いいね」が集まりました。

    リプライ欄では、「神か?」「お、推しが…!再現度高くないですか!?」「姿勢、目線、色合い、可愛さ全て完璧じゃないですか!!!」と多くの反響が寄せられています。

    制作を始めた理由や、どうやって作品を作っているのか気になります…!

    そこで、BuzzFeedは投稿者のさとうマッギョさんにお話を聞きました。

    さとうマッギョさんが制作した「グレイシア」

    ポケモンをモチーフにした、クオリティの高い作品を多く製作しているさとうマッギョさん。

    実は、美術系の学校や仕事の経験はなく、すべて趣味で続けているものです。

    ポケモンを粘土で作り始めたきっかけは、6歳の息子さんにフィギュアを買ってあげようと思ったことでした。

    「親子でポケモンが大好きで、息子に市販のポケモンフィギュアを買ってあげようと思っていました」

    「市販のものはポーズも決まってますし、買ってあげるのは誰でもできて簡単で面白くないと思いました。それなら好きなポケモンを好きな表現で親子で作りたい!と思ったのがきっかけです」

    そうして、コロナ禍で増えた「おうち時間」を活用し、YouTubeを見ながら、見よう見まねで制作を始めたさとうマッギョさん。

    TwitterやInstagramで作品を見た人から届く反応や感想がうれしく、ますます「より良いものを作りたい!」と思うようになったと語ります。

    「『子供のために作る』だけで終わっていたら今のようなこだわった作品作りにはならなかったと思います。SNSに載せることで向上心が芽生え、上達しました」

    気になる制作期間は...。

    さとうマッギョさんは、元々ポケモンカードが大好きで、コレクションや対戦を趣味としているそう。

    そのため、粘土の作品もカードのイラストをモチーフに作ることが多いそうです。

    今回のグレイシアもお気に入りのカードを題材に作成したもの。

    雪解けから春に移り変わる様子が描かれているため、ちょうど今の季節にぴったりだと感じてモチーフに選んだそうです。

    特に大変だったのは、その優しげな表情を目元や口元で表現すること。

    さらに、ゆったりと寝そべる姿の曲線を大切にし、後ろ姿が綺麗になるようラインを意識しながら、細かい部分までこだわり抜きました。

    制作にかかった時間は、平日と休日の空いた時間を合わせて10日ほど。一方で、驚きなのが費用の安さです。

    今回の作品は、グレイシアが寝そべっている椅子も含めて、すべて100円均一の粘土で作られたもの。

    型なども一切使用することなく、粘土ベラやデザインナイフを使って、手作業で作り上げました。

    そのため、制作費は総額500円程度に抑えられているそうです。

    こだわりポイントは「造形」と「表現」

    さとうマッギョさんが、粘土で作品を作るときにこだわっているポイントは2つ。

    一つは、「造形」に関してです。

    「軽量粘土にしか出せない柔らかでマットな質感を大切にしているので、塗装はしません」

    「色付き軽量粘土は色もナチュラルで柔らかな作品に仕上がるのがお気に入りです」

    「軽量粘土は子どもでも扱いやすい身近な粘土である反面、細かな造形には向かない粘土なので、大変な作業ですが、細部をしっかり作り込むことでアートのような繊細な作品になるように注意を払って作っています」

    今月は沢山作ることができました。 そして多くの反響をいただけたのも嬉しかったです。 来月もよろしくお願いします🌼 #今月作った作品を晒そう #ポケモン粘土

    Twitter: @maggyosatou

    二つ目のポイントは、「表現」に関するもの。

    「ポケモンそれぞれにしっかりとした個性があり、そのポケモンらしさを表現するべく、特に顔の表情に力を入れています」

    「各々のポケモンにそのポケモン推しのファンがいますので、そのファンが見た時にも共感、感動するような作品になるよう心がけています」

    寄せられた多くの反響については…。

    さとうマッギョさんは、予想以上の反響の大きさに驚いたといいます。

    「今までより沢山の感想を見ることができ作品作りの励みになっています」

    「ただ、反響があっても無くても作り続けたい思いは変わらず、まだまだ作りたいとポケモンと沢山のイメージがあります!」

    「自分自身もっと表現の幅を広げたい、もっと上達したいと思っています」

    これからも素敵な作品を楽しみにしています!