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「怒り」を感じるまで時間差がある女の子。 「この物語で救われました」と共感された漫画

すぐに怒れなかったとしてもそれは悪いことばかりではないんだ…。

その瞬間は笑い飛ばしていても…あとからモヤモヤし、怒りがこみ上げてきたことありませんか?

怒りが湧いてくるまでに時間がかかってその瞬間怒ることができない…。そんな女の子について描いた漫画があります。

漫画家の一秒さん(@ichibyo3)がTwitterに漫画を投稿したところ、千回近くリツイートされ、5千を超える「いいね」が集まりました。

「わかります!」「わかりすぎてこの物語で救われました」と共感する声が多く寄せられました。

漫画は主人公が飲み会で「ナマケモノって感じ〜」と言われる場面から始まります。

その場では「そっかな〜」と笑っていましたが、夜家に帰ってからモヤモヤとした気持ちが膨れあがります。

この記事の筆者自身、後からモヤモヤすることでもその瞬間には怒りすら湧いてこないことがよくあるので、すごく共感しました…。

この漫画に込められたメッセージとは….?

BuzzFeedは作者の一秒さん(@ichibyo3)にお話を聞きました。

実はこの漫画、一秒さんの実体験に基づいているのだといいます。

「私自身、嫌なことがあっても笑って済ませて、後で怒りがでてくるという体験を何度かしています。知人にその話をしたら共感されたので『あるあるなのかな?』と思い、マンガにしてみました」

以前、お子さんと一緒にいる時に道端でいきなり知らない人から怒鳴られたことがあるんだそう。

そんな時に感じたことがありました。

「本当にびっくりして怖かったし、言い返せなかった自分に対しても腹が立ちました。しかし時間を置いてみると、あそこで言い返しても相手が変わるわけでもない。逆に子供に危害が及んでいたのかもしれない。

もちろん悔しいという感情は残りますが、現実的に考えて『すぐに怒れない』ということにも良い点があるんだなと実感しました」

いろんな感情をテーマに漫画を描いている一秒さんに「怒り」について考えることを聞きました。

「怒りというのは生きていくために大事な感情ですが、その怒りに振り回されてしまっては元も子もないと思います。

最近のネットでは特に『怒ろう!』というメッセージが増えてきているように感じます。

もちろん不当なことには怒るべきですが、怒りの沸点を下げることが良いことだとは思えません」

この漫画の中で「おっとり」描かれている主人公の女の子を通じて届けたいメッセージも聞きました。

「この漫画の女の子はちょっとぼんやりしてるのかもしれませんが、それが周りに安心感を与えてる場合もある。

つまり『怒れなかったとしてもそれは悪いことばかりではない』ということを書いています」

「どんな行動にも+と-があり、それを引き受けるのは自分です。物事には色んな側面があるよね、ということが伝わったなら嬉しいです」