「どうして人々の人生を台無しにするの?」母国へロシアが軍事侵攻。ウクライナのアスリートたちが発信したこと。

    ウクライナ代表選手たちの悲痛な思いが綴られています。

    ロシア軍による軍事侵攻が開始され、厳しい情勢が続いているウクライナ。

    ウクライナのゼレンスキー大統領は2月25日朝、これまでに民間人を含む137人が死亡、316人が負傷したと発表。ウクライナ全土に戒厳令が敷かれ、市民の私権も大きく制限されています

    こうした状況の中、東京五輪や北京五輪で活躍したウクライナ代表のアスリートたちが、母国の平和を祈る発信をしています。

    「ウクライナ人であることを誇りに思う」

    北京五輪スケルトン男子に出場した際、レース後に戦争反対のメッセージを掲げたことで注目を集めたウクライナ代表のウラジスラフ・ヘラスケビッチ選手は、24日に自身のInstagramを更新。

    「ウクライナ人であることを誇りに思う」と綴り、このように呼びかけました。

    「ウクライナ軍を信じているし、みんなのことを信じています」

    「私たちは打ち勝ちます。なぜなら私たちは強く、私たちの背には真実があるからです!🇺🇦✊🏼」

    「世界中の友人たち、サポートをありがとう。君たち一人一人の声によってウクライナを救うことができる」

    「どうして人々の人生を台無しにするの?」

    東京オリンピック柔道女子48キロ級にウクライナ代表として出場したダリア・ビロディド選手も、24日に自身のInstagramを更新。

    「私は今朝、キエフで起きている銃撃戦によって、午前6時に目覚めました。言葉もありません。とても怖く、私の家族、私の国のために祈っています」

    「つい最近まで、こんなことが起きるとは信じられなかった」とコメントした上で、「どうして人々の人生を台無しにするの?」「私たちは平和を望んでる。生きたい!」と悲痛な思いを述べています。

    「平和を信じて」

    東京五輪のアーティスティックスイミング団体で銅メダルを獲得したマリナ・アレクシワ選手とウラジスラワ・アレクシア選手は23日、姉妹そろってInstagramを更新。

    「#nowarinukraine」、「#prayforukraine」などのタグを添えて、次のように投稿しました。

    「私たちはウクライナ人であり、それを誇りに思っています。私たちは、この国の強さと団結を信じています。みんなで力を合わせれば強くなれる」

    「毎日世界中からたくさんのサポートの声をいただいていて、とても感謝しています。平和を信じて」

    締めくくりには、日本語で「私たちは世界を信じています❤️」と綴っています。

    〈サムネイル:Getty Images〉