自分の考えた色のイメージを相手に伝えられちゃう…!!
突然ですが、自分の頭の中でイメージできているものを言葉にして相手に伝えるのが難しい時ってありませんか?
筆者はよく美容院に行った時に、髪の毛を何色に染めるか言葉でうまく伝えられず、写真で伝えるタイプです….。
色のニュアンスを言葉で伝えるのって難しいよなあと考えていたら素敵なお話に出会ったので、紹介させてください!
そのお話は、イラストレーターのミカヅキユミさん(@mikazuki_yumi)が、Twitterに息子さんが生み出した色を表す「ホームサイン」について紹介したものです。
ミカヅキさんは耳が聴こえません。
そのため、ミカヅキさんの息子さん、娘さんは色の手話表現が大体わかるのだといいます。
ある日、息子さんが「色の手話を考えたから見て〜!」とやってきます。

息子さんがした手話は「唇をちょん」+「反対の手を顎に沿わせてぐっ」。
息子さんが生み出した手話は一体何色なのでしょうか?

息子さんの手話を見たミカヅキさんはしばらく沈黙しました。
伝えてもらった色のイメージが目の前にはっきりと浮かんでいたのです。
絶妙な色合いのグラデーションをこうしてイメージとして共有できることにすごくワクワクします….✨
BuzzFeedはこのお話を投稿したミカヅキユミさん(@mikazuki_yumi)にお話を聞きました。
息子さんの手話表現を見た瞬間にどんな色なのかすぐわかり、脳内でパーっと色が広がって、自分でもびっくりしたというミカヅキさん。
息子さんの面白い手話表現と目の前に広がった色のイメージを覚えておきたくて、今回の出来事を漫画にしたのだといいます。
色のイメージが広がった瞬間には率直に「キレイ!」と感じたのだそう。
「紫」を表す手話表現を知っている息子さんの行動についてはこう話します。
「あえて『紫』を表す手話を使わず、混色のように表現していたのが感覚的にも好みドンピシャで、その感覚めっちゃいいね!!って興奮しました笑」
考えたきれいな色を息子さんとミカヅキさんで共有できることが素敵です…!
一方、娘さんが生み出し、今では家族に定着している「ホームサイン」があるのだとか。
「お絵かき」という表現を自分のイメージした手話で伝えてくれるといい、ミカヅキさんはホームサインについて「我が家でだけ通じる”立派な言葉”です」と言います。
我が家のホームサイン「おえかき」 #コミックエッセイ #漫画が読めるハッシュタグ #イラスト #育児漫画 #我が家のホームサイン
思い出が詰まった、とても大事な”言葉”
今回の投稿には「スゴイ!!イメージを共有してる」「その色を見なくても同じ色をイメージできたの、なんか、なんか、感動しますね…!」と感嘆する声が寄せられました。
反響を受け、ミカヅキさんはこう話します。
「耳が聴こえず手話で話す親も、音声で話す聴こえる親と同じように、我が子の自由な発想から生まれた言葉をいとおしく感じるものなんだなぁと思って自分の備忘録のために描いて投稿しました」
「この気持ちが多くの方に伝わったようで、とても嬉しく思いました」
「子どもの自由な発想から生まれた手話は、正しい手話ではないかもしれません。ですが、私にとってはその言葉が生まれた経緯、状況、子どもの様子なども記憶に刻まれているので思い出が詰まった、とても大事な言葉です」