「観客にとって特別な作品にするため」
クルーズは、5月23日に東京ミッドタウンでの記者会見、翌24日に横浜の大さん橋で行われたレッドカーペット・プレミアに、この映画の共同プロデューサーであるジェリー・ブラッカイマーと共に出席した。
クルーズは、前作『トップガン』(1986)から続編の制作に同意するまで、約35年もの月日がかかった理由について、観客が、自身が演じた海軍の戦闘機パイロット、ピート・“マーヴェリック”・ミッチェルの物語にのめりこめるよう、作品を磨き上げることにこだわったからだと説明した。
「何十年も前から続編制作の要望はあったが、私はまだ準備ができていませんでした。(前作を作り、ヒットした直後の)80年代には、続編の準備が整っていなかった」
「続編を作るにはどうすればいいか、何十年も考え続けてきた。私自身、飛行機やジェット機を操縦し、アクロバット飛行もします。それで、どこへ行っても『トップガン』を撮りたいと言う人がいて、もし自分がやるなら、どうやってアプローチしようかとずっと考えていた。観客にとって特別な作品にするために、試行錯誤を繰り返していたんです」
クルーズが映画人の中でも際立っているのは…
中でも『トップガン マーヴェリック』で重要だったのは、観客に戦闘機のコックピットに乗り込んでいるように体感させ、飛行シーンの臨場感を味わせることだった。
プロデューサーのブラッカイマーは、「世界一のスター」であるクルーズが、映画人の中で特に際立っているのは、その追求心だと話す。