チャイルド・ファンド・ジャパンは、グルーミング啓発動画プロジェクトをスタートさせると発表しました。
ワークショップで、子どもたちに動画内容や拡散方法について考えてもらい、グルーミングへの理解を促すことで、子どもたちを性的搾取から守っていくのだそう。
SNSから誰もが被害者になる可能性!?
「グルーミング」とは、SNSなどを通して子どもに近づき、信頼を獲得することで、性的な目的を達成しようとする手口のこと。
子どもたちがスマートフォンを持つことが一般的となってから、SNSをきっかけとした犯罪件数は、高い水準のまま推移しています。
こうしたなかで、今年の6月に刑法の一部が改正され、グルーミングを処罰する内容が盛り込まれたものの、そもそもグルーミングについての周知は、世の中に行き届いていません。
これらを踏まえてチャイルド・ファンド・ジャパンでは、グルーミング被害を食い止めるには、法整備だけでなく子どもたち自身がグルーミングについて理解していくことが大切だと考えたのだそうです。
啓発動画を子どもたちとつくるワークショップを開催!
子どもたちを性搾取から守るため、これまでに署名活動やシンポジウムの開催、OSEC(子どもへのオンライン性搾取)の啓発動画の作成などを行ってきたというチャイルド・ファンド・ジャパン。
今回のグルーミング啓発動画プロジェクトでは、標的となりやすい子ども・ユース(大学生を中心とした学生)に参加してもらい、グルーミングの防止方法、動画の内容、配信プラットフォーム、拡散方法について、ワークショップ形式で議論しながら進めていきます。
10月29日に東京で開催された第1回目のワークショップでは、動画内容の検討を実施。今後は、制作会社による動画制作、3か月間の配信、効果測定を経て、結果を検証し、動画改善を行なっていく予定としています。