授乳するお母さんたちのありのままをみてほしい。モノクロ写真が伝えること

    「女性たちが授乳をしなかったり、やめてしまうのは、自分以外の女性が授乳している姿をみたことがないからなのです」

    授乳のありのままの姿を伝えたい。スージー・ブレイクの写真プロジェクト「What Does Breastfeeding Look Like?(授乳はどう見える?)」は、日常の中の自然な風景の中で、母親たちが授乳する姿を撮影している。

    ブレイクはこれらの写真を通じ、「厄介だけれど美しい、授乳という行為を表現したい」と語る。

    「6カ月だった次男サビエルに授乳していた時自分の写真を撮り、Facebookに投稿しました。他の女性も私のように写真を撮ってもらいたいかどうか、反応を知りたかったのです。大きな反響があったので、このプロジェクトを始めました」

    「女性たちが授乳をしなかったり、やめてしまうのは、自分以外の女性が授乳している姿をみたことがないからなのです。セレブが授乳をする姿を見せたり、メディアがキャンペーンをしたりするのもいいのですが、加工されてしまった写真は現実とは違います。女性たちに逆のプレッシャーを与える可能性もあります」

    「写真に写っている女性と自分は違う、という感覚を女性たちに持ってもらうのはマイナスです。女性は、授乳する他の女性の姿を目にして、自分のありのままの姿を受け入れられるようになるのです」

    「多くの人に授乳は自然な行為だと気がついて欲しいのです。人は哺乳類ですし、授乳するのです。母乳での子育てには良い面がたくさんあります。授乳が普通のこととして受け入れられるようになれば、次世代の人たちが受ける恩恵は大きいはずです。母親たちは家族や友人、社会のサポートをもっと得られるようになるべきです」

    「女性をサポートするには、彼女たちに自信と力を与えることが重要です。授乳は楽な仕事ではありません。でも命を持続させていくために、人間の女性がしてきたことなのです」

    この記事は英語から翻訳・編集しました。