この記事は、Sofia Saysonの取材記事をBuzzFeed Japanが翻訳・編集しました。
Spotifyで1億4000万回再生されている代表曲「BTBT」で知られる、K-POP歌手のB.I。3月13日にJAPAN 1st EP『ただいま』をリリースし、待望の日本デビューを果たした。
『ただいま』には、「怖い」「Wish you were here」を含む、日本オリジナル楽曲5曲が収録されている。
初の日本デビューアルバムを通して、日本のファンとの絆をより深めるため、ファンの好みに合った楽曲を制作することに力を注いだという。
今年でデビュー9年目を迎えるB.Iは、セルフプロデュースによる曲で、高い評価を獲得している。
彼にとって、曲の作り方は変わらない。その過程で常に大切にしているのはメッセージであり、メッセージは言葉の壁を超えるものだと話す。
今回、BuzzFeedは日本デビューを果たしたB.Iに話を聞いた。
——ニューアルバム『ただいま』について教えてください。どんなアルバムに仕上がっているのでしょうか?
B.I:実は日本盤アルバムを作るのは今回が初めてなんです。日本のファンの皆さんからもたくさん応援していただいているので、このアルバムはそんな日本のファンの皆さんと直接、密接にコミュニケーションをとるための“窓”のようなものだと思っています。
いつも応援してくれているファンの皆さんに何かお返したい。そんな思いから、今回の日本盤アルバムの制作に挑戦しました。
アルバムに収録された楽曲は、できるだけ日本のファンの皆さんの好みに近づけました。
——日本のファンに向けたアルバムということですが、準備や創作過程など、これまでのアルバムと違う点は?
B.I:どのアルバムでも、曲作りや準備のプロセスに違いはないと思います。
ただ強いて言えば、今までのアルバムと違う点はやはり言語ですね。韓国語の歌詞を日本語に訳す過程で、伝えたいメッセージが変わらないよう、すごく気をつけました。自分のメッセージをうまく伝えることができて、満足しています。
——過去のインタビューで、「数年前に出した曲を振り返ると、自分の声が別人みたいで恥ずかしくなる」と言っていましたね。歌手としての技術面での成長があれば教えてください。
B.I:今の自分の声は、6、7年前と比べるとずいぶん変わりました。ですが、変化しながらも、新しいことには挑戦し続けてきました。(声の)変化をただ受け入れるというよりかは、新しい自分の音域を探し、作り出してきたんです。
声が変化したのは、毎日声を使っているからだと思います。5年前ほど前からは自分が出せる音域も安定しました。それでも、若い頃の自分の声を聞くのは少し恥ずかしいですね。
——たくさんのツアーやライブを成功させてきたと思いますが、ステージに上がる前に必ずやっていることがあれば教えてください。
B.I:まずは、水をたくさん飲みます。適量の食事を摂り、少し運動もします。
——過去のインタビューで「カメラの前に立つのはまだ気が引ける」と言っていましたが、今は?
B.I:カメラの前に立ち、居心地が悪いと思うことはなくなりました。
でも、今はTikTokやYouTubeのショート動画など、軽めの撮影がありますよね。そういう撮影は、いまだに気まずいんです。他の言語を話すときも、話し慣れてないこともあり、同じように感じます。でも、それ以外で気まずいと思うことはないですね。
——2023年にリリースした楽曲「Loved」にある、「Ask me if I love attention and I’ll say no but I’m lying(注目されるのが好きかと聞かれたら嫌いだという。でもそれは嘘だ)」という歌詞が印象的でした。アイドルとして注目されることに対して、どう思っていますか?
B.I:人から注目されるのが好きなんです。すごく注目されたいというわけではないのですが、誰からも注目されてもらえないとがっかりします。適度な注目はやはり嬉しいですよね。
——印象に残っているコンサートがあれば教えてください。
B.I:コンサートを行った国や地域によってさまざまな思い出がありますが、アジアツアーは印象に残っています。
アンコールの前に、ファンがサプライズでビデオやスローガン、横断幕のようなものを用意してくれるんです。それを見るときは、いつも感動と感謝の気持ちでいっぱいになるし、今でも印象に残っています。
ヨーロッパツアーは、初めてのツアーだったので少し心配でしたが、皆さんが快く歓迎してくれました。なんで心配してたんだろう、と思いましたね。ヨーロッパツアーも、すごくいい思い出です。