PTA役員って、何が大変なの？ 一番苦労したポイントを経験者に聞いた。保護者の負担を減らす流れも

子どもが通っている学校のPTAで役員・委員になったものの、今後のスケジュールに不安を感じている方は多いのではないでしょうか？ 学校によってスケジュールや業務内容はさまざまですが、一般的な事情を調べた上で、都内の小学校で役員・委員を経験した方たちに「大変だったこと」を聞いてみました。

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新年度が始まると、子どもの入学・進級にともなってPTA活動も新たにスタートします。

いざPTAで何かしらの役を引き受けたものの、「まだ業務内容の詳細がわからないけれど、大変そうで憂鬱……」「一体どれくらい忙しくなるのだろう」と不安を抱えた方も多いのではないでしょうか？

学校によってスケジュールや業務内容はさまざまですが、一般的な事情を調べた上で、都内の小学校で役員・委員を経験した方たちに「大変だったこと」を聞いてみました。

時間の捻出は結構キツい…！ 有給休暇をPTA活動に充てる人も

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引き受ける役によって忙しさも変わってきますが、そもそも小学校や中学校の場合、平日に学校の予定（保護者会や行事など）が入ることも珍しくありません。

PTA役員・委員の仕事をするとなると、それに加えて平日に学校へ行く頻度が増えるケースが多いでしょう。とはいえ、保護者会や学校行事がある日にPTAの集まりが設定される（他の日よりは来られる人が増えるため）こともあり、仕事の都合で平日に稼働できないメンバーが多い場合は、土日に集まるケースもあるようです。

しかし、いくら時間帯への配慮があったとしても、日々の家事や育児、仕事などをこなす毎日に、PTA活動が上乗せされるので、時間の捻出は容易ではなかったというリアルな声も。

💬「『フルタイムでお仕事をしている方も無理なく活動できる』という謳い文句でしたが、実際業務の繁忙期は正直、時間的に無理なときがありました。子どものために引き受けたのに、子どもの世話そっちのけでPTAの作業をしないといけない状況に、疑問を感じました」

💬「忙しい時期は月に3回（すべて平日）学校に行って、PTA業務をせざるを得ないときもありました。役員を引き受けた1年間は、PTA業務のために毎月1日以上は必ず有給休暇を取っていて、自分の時間は一切持てませんでした」

実際に役を引き受ける前に、平日にどれくらい稼働する必要があるのか教えてもらえればいいのですが、引き受けた後に想定よりも忙しかったというケースも少なくありません。

鳴りっぱなしのLINE。夜遅くまでPTA業務の連絡が届くため「拘束されている感」が強め

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前述の通り、なるべく平日の稼働を少なくする動きは見受けられますが、その一方でメッセージアプリなどによるやりとりは盛んになっています。

対面だと短時間で済む内容でも、文章で伝えるとなると倍以上の時間がかかってしまうケースも…！

なるべく誤解を避けるため、一つのメッセージを送付するにも気を揉み、ストレスを感じる保護者は少なくないようです。

💬「発言をするとき、アプリのトークに書き込むときは誤解のないよう、相手の気を悪くしないよう、細心の注意を払っていました。わずか数行の投稿のために数時間かけることも……そのため気疲れがひどかったです」

💬「対面だと顔を見ながら話せるのでニュアンスも汲み取りやすいのですが、文章だけだと意図を読み違えて、すぐにケンカ腰になる方もいました」

大勢の人が参加しているチャットグループでの発言は、どの組織であっても気を遣いますよね。

やはり「人間関係が一番キツかった」という声も……

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多くの方が実感していたのは「人間関係」の大変さ。子どもが学校に通っている以上、他の保護者とは穏便に付き合いたいという気持ちが強いため、トラブルがあっても我慢する人が多いようです。

💬「一番大変だったのは人間関係です。中には当たりの強い方もいて苦労しました。特にPTA活動に熱心なベテランの方ほど業務はこなしてくださり、ありがたい存在ではあるのですが、周りに求めるレベルも高く軋轢が生じていました」

💬「同じ業務を引き受けていた人が、悪気なく他人の神経を逆撫でするタイプで……あちこちでトラブルを起こしてくるので、私は場を納める役割になってしまい、それが一番ストレスでした」

💬「大して仕事もしないのに、全て自分の思う通りに進めたいリーダータイプの人がいて、キツかったです。あまりにも理不尽だったため一度強く言い返したら、大人しくなったのは意外でした」

逆に「困ったな」というポイントが業務改善につながったケースも……！

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中には、現役のPTAの不満の声に耳を傾け、業務内容を見直す場合もあるようです。

例えば

「学校に全員が集まれる日が極めて少ないので、PTAの会議や集まりをなるべくオンライン上で行うようにした」

「4月に引き継ぎと同時に役員・委員の仕事がスタートして、初動で思わぬトラブルが多数発生してしまったことを受け、役員・委員の選考を前倒して行い、3月中には引き継ぎを完了するよう改善」

「保護者に配布する書類のチェック作業の無駄な工程を排除し、ペーパーレス化を推進（アプリなどを活用）」

「必須ではない書類の押印欄の削除」

など、学校のカラーにもよりますが、改革に積極的な場合は保護者の負担を減らす動きが見られます。

こういった事例を見ていると、本当に自分にとってPTA業務が負担になった場合は、周囲にすぐに相談することで、なんらかの改善策が生まれる可能性も感じますね。

負担が多すぎると感じたら、周囲に相談する勇気も大切

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さまざまなPTAの「困った」ポイントを紹介してきましたが、以上のことを踏まえると、個人でできそうな対策としては、

・なるべく役を引き受ける前に、どれくらいの仕事量があるのか前任者などからリサーチして、自分にできるのか見極める。

・あまりにも負担が多い場合は、同じ仕事をしているメンバーに相談する。

・接しにくい人物がいた場合は、必要最低限の関わりだけに留めて、関わる機会を極力減らす。

・自分のスケジュールに無理のない範囲でPTA業務に関わるようにする。

ということが言えそうです。

決して無理はせず、できることだけ協力することで、現代にあったPTA活動のスタイルが作れるかもしれませんね。

情報メディア「SHUFUFU」インターネット調査（株式会社しんげんのプレスリリースより引用） / Via prtimes.jp

情報メディア「SHUFUFU」インターネット調査（株式会社しんげんのプレスリリースより引用） / Via prtimes.jp