世の中に猫マンガ、そして転生ものマンガはたくさんありますが、まさか「おじさんが猫に転生してしまうマンガ」にこんなにも魅了される日が来ようとは……。
やじまけんじさん(@yajima_kenji)がTwitter上で連載している、『ねこに転生したおじさん』が人気を集めています。
はじまりは2月5日に投稿された、「トラックにはねられて、気がついたら猫に転生していた」というイラストでした。
作者のやじまさんは「フェリシモ猫部」でマンガ『猫のおふくちゃん』を連載していただけあって、猫のかわいさ描写については折り紙付き。
だからってがっつりリアルで、額のさびしくなったメガネのおじさん(初老)を子猫に転生させてしまうのはいくらなんでもあり得……あり得……ありかもしれない! マンガは好調な滑り出しを見せ、「その3」では早くも10万オーバーのいいねを獲得しています。
子猫に生まれ変わり、数十年ぶりの身体の軽さを味わうおじさんの転機は「その5」で訪れます。それは転生前のおじさんの上司、コワモテ社長との出会い(再会)……。
会社員時代にはいつも怒っていた社長でしたが、猫に転生したおじさんを見ると、一転「きゃわいいねこたん」とニッコニコに。しゃ、社長!?
やがておじさんは社長の家で飼われることになり、「プンちゃん」という名前をもらいました。
第二の生を得たおじさんと、プンちゃんを文字どおり猫かわいがりする社長。性別と種族を軽々と超えた純愛。これもまた、おっさんずラブ。
マンガは3月1日時点で「その24」まで掲載。最初はミスマッチを楽しんでいたはずが、だんだんおじさんの表情そのものがかわいく見えてきたような気がします。
これは猫のプンちゃんのかわいさなのか、中のおじさんのかわいさなのか、不思議なバランスはまるで柿の種チョコを初めて食べたときのよう……。
あまりの組み合わせの妙にだんだん脳がとろけてきましたが、プンちゃん(=おじさん)の今後の猫ライフから目が離せません。
BuzzFeed編集部は、作者のやじまさんにお話を聞きました。
――作品を描きはじめたきっかけについて教えてください。なぜおじさんを猫に転生させようと思ったのでしょうか……?
元々、おじさんも猫も大好きなので、たまたまねこのイラストを描いたところに、後ろにおじさんを描いたところ、実は中身がおじさん、というのがピーンと思いつきました。
――ここまでの反響は予想していましたか?
反響は予想しておりませんでした。いつも、猫だけ、おじさんだけ、だとそこまで反応がないのですが、組み合わせでこんなに楽しんでもらえるのは驚きました。どちらもいつまでも描けるような大好きなモチーフなので嬉しいです。
――ストーリーはもともとある程度考えてあったのでしょうか? おじさんと社長が今後どうなっていくのか気になります……!
ストーリーはあらかじめ用意したものはまったくありません。なので、毎回“おじさんのこんな顔みたいな”と、“ねこのこういうの可愛いな”というので展開しております。今後はもう少しキャラクターも増やして、少しずつ関係も描けていけたらと思っています。
――今後もシリーズは続ける予定ですか? またほかにも描いていきたい題材はありますか。
僕自身、元々おじさんも猫も大好きなのでしばらくは続けていきたいと思っています。別のアイデアもあるのですが、それは『ねこおじ』が少し経ってからにしようと思っています。