日本画家の大西高志さん(@onishi_takashi)が描いた、日本画とレトロゲームを組み合わせた作品が話題です。
大西さんは「日本画家です。私が昔、よくやってたゲームを日本画で描いてます」とコメントを添えて、4枚の日本画を投稿しました。
作品はいずれも、赤を基調とした日本画の中に、懐かしいレトロゲームのモチーフを散りばめたもの。
『スーパーマリオブラザーズ』のコインやスター、『グラディウス』の火山やビッグコア、他にも『ギャラガ』や『パックマン』など、主にファミコン初期に流行した作品がテーマとなっています。
ちなみに、どの作品にも顔を出している赤い鳥は、ウグイスをモチーフにしたオリジナルの鳥とのこと。
『グラディウス』ではオプションと一緒にレーザーを放っていたり、『パックマン』ではゴーストをつついて食べようとしていたり……伝統的な日本画とレトロゲームの世界観が見事に融合していて、引き付けられますね。
一連の作品は、6月3日まで開催されていた、大西さんの個展「始まりと終わり」で展示されていたもの。
なぜ、この発想に? 作者の大西さんにお話を聞きました
国内外で活躍する日本画家の大西さん。日本だけでなく、ニューヨークやシンガポール、台北などで展示を行ったこともあります。
大西さんのコンセプトは「伝統的な日本画の技法や画材を用いて、現代でしか描けない新たな日本画を描く」こと。
子どものころに胸が高鳴ったものや、憧れを抱いたものを日本画に取り入れようとしたことがきっかけで、今回の絵を着想したそうです。
もちろんゲームもその一つ。
「最近のゲームも素晴らしいのですが、私が幼少期に初めてファミコンで遊んだときの印象が強く、今でもあのときの楽しかった記憶は覚えています」(大西さん)
ちなみに、特に遊んだゲームを聞くと「ファミコンの『ドラクエIII』です」とのこと。すぐにセーブデータが消えてしまい、何度もやり直したものの、結局今でもクリアできていないそうです。
斬新な日本画にネットの反応は?
「伝統文化と現代文化の見事なマリアージュ……素晴らしい」
「名作のゲームが雅な雰囲気に仕上がってる」
「素敵なアイディア」
「実物もっとかっこよさそう。。」
――と、SNSでは絵を絶賛する声が多数寄せられました。
他にも大西さんは、和歌山県九度山町で2年に一度開催される「くどやま芸術祭」の総合プロデュースを担当。今年も「くどやま芸術祭2023」として9月17日から10月29日までの開催が予定されています。