「何を目指しているの?」そう言われても、運動嫌いだった彼女が筋トレし続ける理由。

    「誰か」みたいにならなくてもいい。私は私でいいんだと思える漫画です。

    私は私でいい。そう思えるマンガが話題です。

    SNS上でエッセイマンガを投稿している、はりさん(@hari4koma)がTwitterに作品を投稿したところ、1.2万を超える「いいね」が集まりました。

    「どんな容姿でも本人が満足しているならばそれが一番」「気持ち分かります!」と大きな反響が寄せられています。

    注目のマンガがこちらです。

    「『誰か』みたいになれなくていい私は私でいい。 そんな今の私になれたのもまた彼のおかげ…🙏🏻」

    スポーツ選手によく間違われるくらい体を鍛えているという、はりさん。

    自身の体を見た人から「そんなに鍛えて何を目指しているの?」と言われることもあるそうです。

    そんな時は、体型や健康の維持のために筋トレをしていると答えますが、「女性はやっぱり柔らかな身体の方が喜ばれるんじゃない?」と投げかけられることもあったといいます。

    とはいえ、はりさんは筋肉や強そうでムキムキの体型が好き。ですが、細くて柔らかな体型が好きな人もいると理解しているため、その言葉には反論しませんでした。

    はりさんは、華奢で綺麗な服や「可愛いポーズ」は自分には似合わないといいます。しかし、男女問わず、「はりさんが似合わないであろう髪型や服装」を着こなしている人を見ると満たされるのだとか。

    そして、「愛する人が愛してくれるなら、どんな私でもいい」と、パートナーのおかげで思うようになりました。

    何より、自分自身が今の体型が人生で一番好きでいる。

    自分の気持ちのためにこれからも鍛え続ける、と意気込むのでした。

    BuzzFeedは投稿者の、はりさんに話を聞きました。

    はりさんは趣味が筋トレだと公言すると、「何が目的?」「え…なんのために?」と返されることがあり、疑問に感じていたそうです。

    さらに、「筋肉ムキムキで硬い身体」を見ては、「女性らしくない」「色気がない」と何度も言われ、「自分はなぜ体を鍛えているのか」と改めて考えたくなったため、このマンガを描いたのだといいます。

    「自分の体型を愛している」

    はりさんには、ロシア生まれカナダ育ちで日本在住歴11年のパートナーがいます。

    「私は私でいい」と、はりさんが思うようになれたのは、彼の存在が大きいといいます。

    「私は筋トレを彼からすすめられたわけではないし、彼は、運動嫌いで痩せていた時の私も、ムキムキになったたくましい現在の私も、愛していてくれています」

    「それは見掛けではなく『私の存在』や中身を愛してくれているからです。それが自信につながりました」

    「そして単純に筋トレを始めて、筋肉にまとわれた自分の体型を愛するようになれたので、他人から容姿に関して口出しされても全く気にならなくなりました。私が自分の体型を愛しているので他人のために変わる気はありません」

    同じじゃなくて当たり前

    このマンガを通して伝えたいことを聞きました。

    「みんな同じじゃないのは当たり前。それぞれ個々の魅力があるので、それを最大限に磨けばいいと思っています。そして、それは他人に関係のないことであり、他人の容姿に関して口出しをするよりも、個性を認めて自分自身のことを見つめ直してほしいと感じます」

    「『こうあるべき』を他人に押し付けないでほしいのです」

    作品には、たくさんの共感やポジティブな声が集まり、勇気をもらったといいます。

    「同じような言葉を投げかけられた経験のある方や、『私もそうありたい』という方からの、共感や肯定的で前向きなコメントをたくさんいただけたことが本当に勇気になりました!」