もしも同期がAIだったら…。そんな世界を描いた漫画が話題です。
漫画家を目指すアヤさん(@end___roll)が漫画を投稿したところ、「いいお話です」「笑顔になる!!」などのコメントが寄せられ、反響がありました。
注目の漫画がこちらです。
入社したら、同期にAIロボット。そして、最強の「 」だった!









コツコツと頑張るのが取り柄で、無事に憧れの会社に内定した栗田さん。ただ、驚くことに同期の一人はまさかのAIロボットでした。
上司からのプレッシャーもあり、AI同期のA子にだけは負けたくないとがむしゃらに働く栗田さんですが、「コツコツ」が取り柄の彼女の頑張りは上司の目には留まっていませんでした。
ある日、上司の言葉によってA子に負けたと感じました。
頑張りが足りなかったんだ、と栗田さんが悔しさと虚しさに打ちひしがれていると、A子が部長を淡々と説明をはじめ、栗田さんをかばいます。
栗田さんはA子に負けたくないと敵視してきました。しかし、彼女のコツコツとした「見え辛い努力」をしっかりと見ていたのはA子だったのです。
A子は栗田さんにとって、最強の「味方」でした。
BuzzFeedは投稿者のアヤさんに話を聞きました。
アヤさんは、漫画家へのジョブチェンジを目指して現在、奮闘しています。
この漫画は、コルクとスタンバイが共催している、「#仕事探しはスタンバイ」という漫画賞に応募するために描いた作品だったそうです。
応募テーマは「カッコいい同僚や上司」。
このテーマを聞き、アヤさんは、そもそも「カッコいい」とはなんだろうと考えてみたところ、「自分のやっていることに対し『ちゃんと見てるよ』って言ってくれる上司や同僚ってカッコいいよな」と思い、アイデアを膨らませていったとのことです。
同期を「ロボット」にした理由についても聞いてみました。
「『ちゃんと見てるよ』っていう言葉がダイレクトに伝わる場面や人を思い浮かべたときに、機械ならば事実を淡々と言うだろうし、何より『記録』という形で『ちゃんと見る』から説得力あるよな!と」
また、単純に「AI同期って面白いかも」という気持ちもあったんだとか。
着色に注目
この漫画を描く上で工夫したのは、ずばり「着色」だそうです。
前半の、主人公の葛藤やもやもやした場面は灰色で暗く塗られています。一方で、後半のAIロボットが輝く場面は黄色系で塗り、明るくなるように表現されています。
この漫画に込めた想いを聞いてみました。
「目立つ人も目立たない人も、こつこつやっている人はすごいし、その頑張りを肯定したいなという気持ちはありました」
評価されやすいのは目に見えやすい努力。しかし、目に見えない努力をしている人もたくさんいます。その頑張りをアヤさんはポジティブに捉えます。
「あとは、何か起きた時にわたしがスパッと言えないタイプなので(笑)かわりに、AIロボットに言ってもらったという感じです」
確かにこの漫画、AI同期のA子さんが部長にズバッと物申す気持ち良さがあります!
漫画への反響を受け、「率直にびっくりしています」とアヤさん。
「でも、このマンガに限らず、読んでくださる方がいてはじめて作品が完成するなあと思っているので。巡り会ってくれてありがとうございます!!」