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腕についた2つの“肉球の跡”。「ずっと消えなければいいのに」直木賞作家と愛猫の仲良しエピソードが尊すぎた…!

小説『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズなどで知られる作家の村山由佳さんが、Twitterを更新。愛猫・お絹ちゃんが残した“愛しい痕跡”を公開しました。村山さんから伺った「お絹ちゃんの話」がステキすぎます……!

小説『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズなどで知られる作家の村山由佳(@yukamurayama710)さんが、Twitterを更新。愛猫・お絹ちゃんが残した“愛しい痕跡”を公開しました。

村山由佳さん

村山さんは「お絹ちゃんがあんまり長いこと踏んでたので」と3枚の写真を投稿。

お絹ちゃんがあんまり長いこと踏んでたので、肉球の跡がつきました。
嗚呼、たまらん。ずっと消えなければいいのに。 pic.twitter.com/3AuVFUufFl

— 村山由佳(時々もみじ) (@yukamurayama710) May 28, 2023
Twitter: @yukamurayama710

投稿された写真には、村山さんの腕の上で前足をキレイに揃え、ちょこんと乗っているお絹ちゃんの姿が写っています。

心なしか、表情に「無言の圧」を感じるような……😂?

村山由佳さんの愛猫・お絹ちゃん

お仕事中の村山さんをじっくりと監視……ではなく、見守っていたお絹ちゃんが前足をどかすと、腕にはくっきりと“肉球の跡”がついています。

か、かわいい〜〜〜〜〜!!!😹💓

村山由佳さんの愛猫・お絹ちゃんが残した“肉球スタンプ”

村山さんは「嗚呼、たまらん。ずっと消えなければいいのに」と、お絹ちゃんが残した“愛の証”を噛み締めるように、自身の気持ちをつづっています。

構ってほしかったのかな😂? お絹ちゃんのいじらしい行動に、思わず胸がキュンとしてしまいました……!

BuzzFeedは、村山さんにお話を伺いました。

村山由佳さんの愛猫・お絹ちゃん

ーーお絹ちゃんは、普段どのような子なのでしょうか?

お絹(本名・絹糸)は2019年、母の葬儀の際になぜか足もとから離れなくなった猫です。

NHKの番組『ネコメンタリー 猫も、杓子も。』にも出演した“もみじ”(※村山さんが愛した先代のネコちゃん。永遠の17歳)を闘病の末に看取ってから、ちょうど1年たったころのことでした。

以来、お絹は私のストーカーと化し、一日のほとんどを尾行と張り込みに費やしています。 彼女のいちばんの楽しみは、私の仕事場で水入らずの時間を過ごすこと。

何しろ絵に描いたようなツンデレで、人前ではひどく素っ気ないくせに、二人きりになると豹変。

膝に飛び乗って、私のお腹を背もたれに両脚をぽいぽい投げ出して座り、こちらの顔を見上げながら「うん? うん」と喉声で鳴いて甘えます。

村山由佳さんの愛猫・お絹ちゃん

ーーお絹ちゃんは、いつも“足跡のスタンプ”がつくほど熱烈な愛情表現を……?

このツイートの日、私の手をずっと押さえていたのは、「原稿じゃなくてあたしを見て、キーボードなんか触ってないであたしを撫でて」というアピールでした。

それ自体はいつものことですが、こんなにくっきりと肉球の跡がついたのは初めてかもしれません。

足裏の圧と熱のせいで赤くなった二つの跡があまりにも愛しくて、でもみるみるうちに薄れていってしまうのがせつなくて、急いで写真を撮りながらちょっと涙ぐんでしまいました。

先代のもみじもまた私だけをひたむきに愛してくれる猫だったので、思い出すとなおさら……。

顔も毛色もまったく似ていないにもかかわらず、「お絹」と呼びかける時は、もみじのことも一緒に呼んでいる気がします。

お絹ちゃんの「足跡スタンプ」には、6月1日現在4.4万件の「いいね」が集まっています。

お絹の足跡スタンプ、まさかあんなに多くの皆さまに愛でて頂けるとは思いもよらなかった。
うれしい。ありがとうございます。

←満5歳 とともに、永遠の17歳→
までが鼻を高くしてそう。
「へへん」 pic.twitter.com/ZUt0GTnmZe

— 村山由佳(時々もみじ) (@yukamurayama710) May 29, 2023
Twitter: @yukamurayama710

投稿を見たファンからは、

「なかなかつかないものなのに、びっくり!! お絹ちゃんの愛がつまった跡ですね」

「お絹さんの肉球スタンプ、ピンク色でかわいらしい。 かーちゃんはあたいのもの♡って印ですね」

「愛しいからこそ、消えないでって感じ! ああ愛しい!」

など、多くのリプライが寄せられています。

村山さんは、1993年に著書『天使の卵』で小説すばる新人賞を受賞。

2003年には『星々の舟』で直木賞、『ダブル・ファンタジー』(2009年)では柴田錬三郎賞など三賞を獲得し、『風よあらしよ』(2021年)で吉川英治文学賞を受賞しました。

『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズのほか、『ある愛の寓話』『Row&Row』など多数の著書を出版。

愛猫たちとの暮らしをつづったエッセイ『猫がいなけりゃ息もできない』『もみじの言いぶん』『命とられるわけじゃない』なども執筆しています。