このデザインに見覚えは…? “ミステリ好き”にしか伝わらない「暗号ファッション」ブランドが始動。第1弾は綾辻行人の代表作

    パッと見はオシャレなグラフィックTシャツだけど、実は……? 隠された“暗号”にワクワクしちゃう!

    アパレル製品や音楽用品の企画・製造などをおこなっている株式会社728(東京都・目黒区)が、新しいファッションブランド『PUZZLE(パズル)』を立ち上げました。

    ブランドでは、有名なミステリ小説をスピンオフさせ、ファッションアイテムとしてデザインに落としこんだ製品を制作・販売するとのこと。

    本来、読んで楽しむ小説を「身につける」という、新たな切り口の「暗号ファッションブランド」がコンセプトになっています。

    そんな『PUZZLE』の第1弾企画は、推理作家・綾辻行人先生の代表作『十角館の殺人』(講談社)をモチーフにしたグラフィックTシャツ!

    株式会社728によると、“暗号ファッション”とは

    「デザインの意味がわかっている人同士で、秘密のサインを送ることができるコミュケーションツールのこと」

    を意味しているのだとか。

    つまり、ミステリにあまり明るくない人が見れば「ただの幾何学模様のTシャツ」でも、ミステリ好きから見れば「もしかして、あの作品の……!?」と気づいてしまうということ!

    なにそれ、ロマンがありすぎるでしょ!!!!!

    ちなみに『十角館の殺人』とは、1987年に発売された綾辻先生のデビュー作です。

    大学のミステリ研究会の7人が訪れた「十角形」の奇妙な館が建つ孤島・角島(つのじま)が舞台のミステリ小説。

    発売から35年以上が経過してもなお、多くのファンの心を掴んで離さない作品となっています。

    「館」「孤島」と聞いたら黙っていられないのが“ミステリ好き”なんですよね……😇

    『PUZZLE』が発売するTシャツには、そんな不朽の名作に登場するさまざまなモチーフが散りばめられています。

    デザインは、作中に登場する館の見取り図やプレート、登場人物名、ティーカップなどが描かれた全4種類。

    しかも、デザインはすべて講談社の公認ライセンスとなっています。実質『十角館』の公式グッズってこと……!?

    商品は、5月16日午後5時よりクラウドファンディングサイト『GREEN FUNDING』で先行販売がスタート。

    価格は早期特典で4900円〜(送料および税別・定価は7000円)。サイズはS、M、L、XLの4サイズが展開されています。

    クラウドファンディングの目標達成金額は60万円。

    株式会社728は、

    「今回の『十角館の殺人』企画がもし成功したなら、その時に形成されるコミュニティを通して、第2弾、第3弾の企画も行えたら……と思っております。

    江戸川乱歩先生、夢野久作先生など、パブリックドメイン(既に著作権が消滅している)作品もモチーフにした、『デートでも着れるアイテム』を作ってみたいです」

    と今後の展望について意気込みを発表しています。