「予想のはるか斜め行かれた」いじめを受けるJKとポンコツ死神の漫画がまじで泣ける

    死神のポンコツさがいい。悔いの残らないようにゲームを続けようと思える、人生の大事なことに気付かされる漫画です。

    「コンテニューしなくていいのか? もっと見せてくれよアンタのゲーム」

    ある死神が「ポンコツ」だと話題です。

    漫画を描いているがっしーさん(@gassimanga)が、Twitterに自作の漫画『自殺を止めるポンコツ死神』を投稿したところ、9つにわたる投稿は合わせて3万8千回以上リツイートされ、22万2千を超える「いいね」が集まりました。

    「コメディかと思ったら予想のはるか斜め行かれた」「無料で読めるクオリティじゃない」と大絶賛するコメントや、「こういうポンコツ死神は沢山いてほしいな…」など大きな反響が寄せられました。

    この話題の漫画、どんな内容なんだろう気になるな〜って思いました? 安心してください、早速紹介していきます!

    自殺を図る高校生

    そこに現れたのは「死神」

    死神なのに、自殺を止める…? どういうこと?

    「自殺はポイントにならねぇから」

    死神が話してくれた理由に呆れる高校生。死神を無視して死のうとするも、急にこんなことを伝えられました。

    「いいか? アンタはな あと1ヶ月以内に死ぬんだよ」

    死神のお願い

    「なんでそんなに死にたいんだ?」

    「アンタどうせ死ぬんだから どうでもいいだろ?」

    「イジメじゃなくて『いじり』だから」

    いじめっ子への復讐

    「最期にいろいろやってやろ! どうせ死ぬんだし!」

    「どうせ死ぬんだし」と振り切った高校生は、残された人生を悔いのないように過ごします。

    「髪切ってきた!」

    「友達作ってやった!」

    「聞いてよクロすけ!」と、死神にあだ名をつけて、その日あったことを楽しそうに話しますが…。

    「…ねぇクロすけ…」

    「どうしよう…死ぬの…ちょっと…嫌になってきたかも…っ!」

    「死にたくない」。そんな思いを伝えた高校生に、死神はこう言います。

    「アンタは死ぬ」

    「過去を後悔してる間にも寿命はどんどん近づいてるぜ?」

    「余計なこと考えてねーで、やりてーことやって、せいぜい今を楽しむこったな」

    それは突然、襲いかかってくる。

    死神が鎌を出すのは、寿命が訪れる時

    鎌で魂を刈り取る時、「標的は寿命を迎える」

    危機一髪

    「せっかくコンテニューしたんだしもっと見せてくれよ」「アンタの人生(ゲーム)」

    クロすけが「ポンコツ」だったおかげで命拾いした高校生は、その後どんな人生を歩んだのでしょうか。

    数十年後の再開

    「…楽しめた? 私の人生(ゲーム)は?」

    「ああ、楽しませてもらったぜ」

    「クロすけ〜〜〜〜〜〜😭」って涙しちゃいそうなほど、感動的な物語です。

    いい意味でやられた、、、。

    BuzzFeedは漫画の作者さんにお話を聞きました。

    「子どもの頃から漫画は描いていたのですが、大人になってからもう一度描きたいなと思い、iPadを買ってTwitterなどに投稿するようになりました」

    普段から漫画を投稿しているがっしーさん。今回も普段通りに作品を投稿したと語ります。

    それでは漫画について、さらに詳しく聞いていきます。

    ーー漫画『自殺を止めるポンコツ死神』を描くきっかけとなったことはあるのでしょうか?

    「漫画を投稿してもなかなか読んでもらえない日が続き、『もう漫画を描くのはやめようかな』と落ち込んでいたところ、ふとこのストーリーを思いつき描きました」

    今回投稿された漫画は、「いじめで自殺に追い込まれる高校生」、そして「ポンコツ死神」が登場します。その2人の関係性や、意外性のあるストーリー構成に反響が集まりました。

    ーーがっしーさん! 漫画の執筆にあたって工夫したことを教えてください。

    「登場人物たちのセリフの内容には気を使いました」

    なるほど。セリフというと、人生をゲームと読んで、「コンテニューしなくていいのか?」と語りかけるシーンは、言葉をうまく使っていて印象的でした。

    「この漫画の主人公ほどではありませんが、僕自身『消えてしまいたい』と思った経験は何度もあるので、その辺が多少セリフに反映されている部分はあるかもしれません」

    ーーご自身の経験も踏まえて描かれた漫画には、どんなメッセージが込められているのでしょうか?

    「誰かに何かを伝えたいというよりは、単純に物語として楽しんでもらえればと思います」

    「ただ、死神のセリフでもある『過去を後悔してる間にも寿命はどんどん近づいている』という言葉は自分自身にも言い聞かせたいなーと思います」

    がっしーさんは、色んな人にこの漫画が届けばいいなと願っています。

    反響を受けて

    漫画のストーリーや、死神の優しさが溢れる「ポンコツさ」に、多くの絶賛する声が寄せられました。

    それに対してがっしーさんは、

    「予想以上の反響に正直驚いています。こんなにたくさんの方に読んでもらえるとは思っていなかったので」と語り、こう続けます。

    「さらに驚いたのが、皆さんから頂いたコメントのほとんどが温かい内容だったことです。『泣いた』『感動した』『本を出してほしい』などどれも嬉しいお言葉でした」

    漫画から元気をもらった読者もきっと多かったはずです。そして、がっしーさん自身も、読者の多くから寄せられたコメントに元気をもらった様子でした😊